SAO編
episode1 一極化型の憂鬱2
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し、坂道のダッシュだって若干筋力値の影響を受けるように感じる。
そして今回。
(跳躍、も、筋力値の補正受けるんだよな…)
俺の非力アパターでは、恐らく一息で飛び移っていくことはできまい。かろうじて見える窪みに掴まりつつよじ登るくらいは出来るだろうが、それはゲーム補正ではなく完全に自力で行うことになる。そうなれば体を持ち上げる動作は筋力補正で行うために「よっこらしょっ」にならざるを得ず、もしそこに「投げナイフ持ち」がポップしようものならいいマトだ。
だが、迷っていても自体は好転しない。
(ええいっ、男は度胸!)
焼け石に水かもしれないが『隠蔽』を発動する。ついでに『忍び足』だの『索敵』だの、鍛え上げまくった補助スキルを片端から発動していく。これだけやればどれか効いてくれることを祈りつつ。
完全に無音、息の音すら消すような、慎重に慎重を重ねた動作。
まさしく「忍者屋敷」にふさわしい動きで、壁をにじにじとよじ登っていく。
一つ。
二つ。
三つ。
そして最後の一つを登りきった時。
うろついていたゴブリンの群れと、ばっちり目があった。
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