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不可能男との約束
覚めない思い
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なるまい。

「───二代。お前はとっとと逆舷の牽引帯をぶった斬れ。遠慮はいらねえ」

「……! Jud.!」

「他の馬鹿どもは、慣性含みで、ぶらんこになるような感覚を得るだろうから、自分で衝撃に備えろ!! 解ったら返事しやがれ!」

「───Jud.!」

全員がようやく正気に戻ったような顔で、再び何かにしがみついたのを見て、はっと息をつく。
自分でやっておいてなんだが、やっぱり、こういう率いる系は俺には苦手だ。
それこそ、そういうのはトーリか、ネシンバラとか正純の方が性に合っているのだろうと思うが、非常時ゆえにこんなものだろう。
こういうのは覇を唱えたトーリが上手くなってくれよなぁと、他の教導院なら思うのだろうが、無能が選出される武蔵なのだから、これが当たり前だ。
やれやれと思いつつ、体のバランス感覚に意識の網を広げながら

「───結べ、蜻蛉切!」

武蔵から無理矢理離され、慣性含みによる宣言通りのぶらんこのようなスイング感覚を自分たちが得るという得難い感覚を得る。




そして、ハイスイングされる輸送艦上のメンバー全員が騒然とするどころの最中ではないのだが、嫌な事実に気づいてしまったのは、やはりというか役職付のメンバーであった。

「……! あ、あの副長! 私の眼がおかしい事を非常に願いたいのですが……!」

「安心しろ、既に脳がおかしいから付属である目も十分おかがはっ!」

「馬鹿は放っといて、今、偶然ちらりと見えてしまったんだが、眼下の海岸に子供達がいるぞ! しかも、嫌な偶然なことに私達の落下予想地点に!」

「意外とセージュン、余裕だね!」

「ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお! 幼女ですよ幼女! こんな事態ですが思わず、小生眠れるや誠意が目覚める興奮を覚えてしまいましたよ! おっと、いけない! そんないけない野生はめっ! です小生。こ、このままではいけないので熱田君! 剣神というとんでもなんだから自分で艦をぶった斬って、あの幼女を生かして死んでください! というか、幼女以外は死んでも結構!」

幼女以外である御広敷を近くにいる全員が殴ることで対処する中、とりあえず、全員がこれは不味いと呻く。

「いい方法を思いついた……頑丈副長をあの子たちの盾にするのが一番だろ」

「いや、ここはあの忍者を人身御供にして、子供たちだけでもという感動ドラマを制作するのがベストに決まっているだろうが」

「……もしかしたら、ここで姫がいきなり起き上がって何ですか、うるさいですね。また熱田様ですか。では、うるさいので騒ぎの原因を自分で斬ってくださいとか言うかもしれないわよ……」

「もっと、すごい未来を考えてみろ想像力貧困共め……股間撃滅巫女がもしかしたら、こんな脅威を撃滅し
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