覚めない思い
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事が難しい。
ならば、仕方がないと判断するしかない。無理に今すぐ聞かなければいけない理由があるというわけではないのである。
こっちの様子に気づいたのか、彼もひらひらとまるで厄介なものを払うような手の払い方で寝てろ、と暗に告げている。
杜撰な態度です、と告げたいところだが、正論なのでこちらが何を言っても言い訳になるしかない。
その事に、別に抱かなくてもいい反感を抱いていると
……え
彼は気付いているのか。
凄く嬉しそうに苦笑し
「どうして、お前らは俺の言う事が聞けないかね……」
その言葉に欠けた一言を想像した。
彼もトーリ様と同じで、自分を忘れていなかったのか、と思考を沈んでいく意識に加えつつ───最早、耐えられずに心地良い微睡に意識を放棄した。
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