第二章 A's編
第四十二話 『シホとエミヤの邂逅』
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か…?)
そんな事を思っていた。
その後、一度本局の医療施設で見てもらってなのはと同じ症状だということで検査だけして入院はせずに済んだ。
そして向かうはハラオウン邸。話す内容はシホの過去。
◆◇―――――――――◇◆
Side エミヤ?
私達は一度散り散りになりながらも撤退し八神家に戻ってきた。
特に私は鷹の姿は晒していないので戻ってくるのは楽だった。
最初に戻ってきたのが私とシャマルだったらしく皆が帰ってくるのを待っていると次第に全員が帰ってきた。
「それぞれ追手は撒いたか?」
「ああ。それより経過はどうだ? アーチャー。…いや、“エミヤ”」
「著しくないな…。名だけではまだ思い出すのには至らないらしい」
「そうか」
「後で今度はじっくりとシホと会ってみればいいんじゃね?」
ヴィータがそう言ってきたので「そうだな」と返しておいた。
その後ははやてに連絡を取った。
本日は友達である月村すずかという少女の家に泊まるらしい。
はやては全員と話を交わしていて私とも話したいといったのでヴィータから変わる。
「もしもし。はやてか」
『あ、アーチャー。大丈夫?』
「君は何に対して大丈夫といっているのだ?」
『えっとな。アーチャーって契約できる人がいないやろ? だからいつも確認せんと心配なんよ』
「心配のしすぎだ。自力でも少しは魔力を回復できるのだから」
『そか。じゃ安心や』
「ああ。だからはやても安心してそっちで泊まっていけ」
『うん』
その時、向こうから別の女の子の声が聞こえてきた。
おそらくこの声が月村すずかの事だろう。
『はやてちゃん、アーチャーさんって?』
『ああ、私の家族の一人や』
『そ、そうなんだ…。変わった名前だね』
『あはは。そうなんよ』
『そっか…』
そこですずか嬢の声のトーンが下がる。
なにやらいやな予感がするので、
「では、はやて。もうシグナムに変わるぞ?」
『あ、わかった』
その後はシグナムとも話を交わしていてどうやらまだはやての体調は大丈夫のようだ。
なので私は魔力消費を抑える為に鷹形態に戻る。
しかし、未だにどうして私はこんな体なのかと思う事がある。
記憶を思い出せばこの原因も掴めるのだろうか…。
しかし、シホ・E・シュバインオーグから感じたのは郷愁だと…?
やはり私の失われた過去にはなにか彼女と関係があるのか…?
シホとエミヤは同時に同じ思いを抱いていた。これが意味することは、まだ分からない…。
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