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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
After days
fall
Wild Battle Online
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達にとってはいい迷惑だ。


「ま、こっちに火種が跳んでこなければどうでもいいがな」


彼にとって大切なものは自分を取り巻く仲間や家族だけ。それ以外の有象無象が何をしようが、危害を加えられない限りどうでも良かった。








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その帰り、駅までの道のりを歩いて行くのは螢、和人、明日奈の3人。一緒に帰るメンバーは固定されている訳ではなく、その時々によって変化する。この場合、後の2人は固定だとして、そこにくっつくのは俺の場合もあるし、そうでないこともある。

図った訳ではないが、今日に限ってはそれは好都合な組合せだった。


「―――というわけで、今度の土日はALOにログイン出来ないんだ。ごめんな」


要するに、俺達が勝手な行動すると(特に)うるさい明日奈に2人掛かりで説得できるという利点があるのだ。
当然、明日奈は「むぅ〜」としているが、一応は菊岡に多大な恩があるのは彼女も然りなので文句は言えない。


「本当にそれだけなの?危ないこととかないよね?」

「大丈夫。SAOじゃ無いんだ。ま、例えデスゲームだとしても俺達だぞ?」


片や《英雄》。片や《反逆者》である。恐らく対人戦闘ゲームでこのコンビに勝てたら、まぐれか奇跡だ。


「なら、いいけど……」


殺人事件がらみなんて余計なことは俺も和人も言わない。そんな事を言ったら反対する、もしくは付いてくるなんて言い出しかねない。


「じゃあ、これでどうだ?大会はALO内でも放送されるから皆でそれを見てればいいだろ?さらに、ダイブする場所は俺の家だ。ヘタな高級ダイブカフェよりセキュリティは数段上だ」


何せ、使用人を合わせて常時100人以上の人間が居るのだ。そしてその半分以上は水城流の門下生。あの家を陥落させるには最低でも装甲車が必要だろう。
歩兵じゃ無理だ。即、無力化される。


「うん、分かった」


そんなことは知らないにしても、明日奈はどうにか安心してくれたようだった。









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時が流れるのは速いもので、あれよあれよという間に週末。「暇で死にそうだ」という蓮兄と庭でじゃれている時に和人はやって来た。


「……準備運動か?」

「いや、あのうるさい馬鹿兄貴に付き合ってただけだ。……そんなことより、明日奈。何でお前まで来るんだ?」

「何よ。文句ある?」

「いや……ないけどさ」


大会が始まるのは午後7時。それまで慣れておこうと早めに昼に約束をし
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