第十六話「ねえ、知ってたイッセー。お胸ってプルプルするんだね……」
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「はい!」
うんうん、いい返事だねー。頑張ってね、イッセーにアーシアちゃん。
「それで、レイの方はどうだったかしら? 一日修行してみて」
「楽しかった!」
お目めをキラキラさせて元気よく返事をすると、なぜか嘆息されました。解せぬ……。
「そうではなくて……いえ、楽しむのもいいことなんだけど。裕斗たちと戦ってみた感想は?」
「んー、いいと思うよ? 木場くんは足があるし剣術もしっかりしてるもん。小猫ちゃんも結構いいセンスしてるし、そこらの下級悪魔なら上位に入るんじゃない?」
実際、今の若手悪魔がどの程度の力を持っているかなんてわからないけど、少なくともライザーくんの下僕たちより強いのは確かだね。
僕の感想を聞いて木場くんが嬉しそうに微笑み、小猫ちゃんが小さくガッツポーズをした。
「レイがそう言うなら祐斗たちは一先ず大丈夫そうね。それじゃあ食事も済んだことだし、お風呂に入りましょうか。ここは温泉だから素敵なのよ」
おー! やった! 温泉だー!
お風呂好きの僕はもちろん温泉も大好きだ! なにかな〜、露天風呂かな〜?
「僕は覗かないよ、イッセーくん」
「バッ――お、おまえな!」
何を想像したのか顔がにやけているイッセーに木場くんが釘を刺す。
「あら? なんなら私たちと入る、イッセー? ああ、ちなみにレイはこっちよ」
さっさと入ろうとルンルン気分で温泉に向かおうとすると、後ろから脇の下に手を入れられてひょいっと持ち上げられた。
「本当に軽いわねー」
そのまま抱っこの体勢に持っていきギュッと抱き締められる。
「いつも朱乃が抱き締めてたのを見てたけど……こ、これはいいわね。――朱乃はどうかしら?」
「私もイッセーくんなら別に構いませんわ。それより部長、いつまでレイくんを抱き締めてるのですか?」
「なによ、ちょっとくらいいいじゃない。いつもは朱乃が独り占めしてるんだから。――アーシアはどう?」
「わ、私ですか!? 私はその……イッセーさんたちなら」
恥ずかしそうに頬を朱く染めるアーシアちゃん。イッセーの鼻息が段々荒くなってるんですけど。
「最後に小猫」
血走った目で後輩を見るイッセーに子猫ちゃんは腕を交差させてバッテンを作った。
「……いやです。けど、レイ先輩なら」
「ですって。残念ね、イッセー」
クスクスと悪戯っ子の笑みを浮かべるリアスちゃん。
「ドちくしょぅぅぅぅ! なんでいっつもレイばかりぃ! うぉぉぉぉおん――――――!」
え、僕? あー、泣きなが
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