第十六話「ねえ、知ってたイッセー。お胸ってプルプルするんだね……」
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
や炎を魔力で動かした方がコツが掴みやすいでしょう。アーシアちゃんは次にこれを練習してくださいね。イッセーくんはまず魔力を集めることをマスターしましょうか」
だね。それが出来ないと始まらないし。
「レイくんはできますか?」
「んー? できるよー。えいっ」
掌に小さな炎を浮かべる。さらに、
「えいっ、えいっ、えいっ」
炎の色を赤、青、白、黒と変えてみましたー。
「すげえな」
「綺麗ですねー」
「さすがレイくんですね」
お姉ちゃんが優しく頭を撫でる。にふー、気持ちいいでふ〜。
「あっ、そうだ! 朱乃さん、ちょっといいですか?」
何やら思いついた様子のイッセーはお姉ちゃんにある提案をしてみた。それを聞いたお姉ちゃんは一瞬ポカンと呆けると「イッセーくんらしいですわね」と面白そうにクスクス笑い出した。うん、確かにイッセーならではの発想だね。
さらに気合いを入れたイッセーの前に、お姉ちゃんが調理場から大量の玉ねぎやニンジン、ジャガイモを持ってきた。
「では、イッセーくん。合宿中はこれをすべて魔力でお願いしますね」
……ガンバ、イッセー!
† † †
【リアスちゃんとの修行】
「ほら、気張るのよ! イッセー、レイ! あと三百回!」
「オオーッス!」
「うみゅっ!」
リアスちゃんの声に威勢よく返事を返すイッセーは腕立て伏せをしている。その背中に大きな岩を三つ乗せて、さらにその上にリアスちゃんが乗っかった構図だ。
僕はその隣で仰向けに寝て腹筋を鍛えている。お腹の上に大きな岩を一つ乗せ、その上になぜか小猫ちゃんが乗っかっているんだ。それだけならいいんだけど――。
「うみゅっ、うみゅっ、うみゅっ、うみゅっ」
「……面白い」
小猫ちゃんが岩の上でポンポン跳ね、振動が伝わる度に何故か変な声が漏れる。でもこれ、僕の意思とは無関係だから、どうしようもないんだ。というか、遊んでるよね小猫ちゃん。
「ああ……可愛いですわレイくん」
そして、お姉ちゃん。なんでうっとりとした顔で僕の頭を撫でるの? いや、気持ちいいけれど。
「うみゅっ、うみゅっ、うみゅっ」
――早く終わることだけを願った。
† † †
「美味ぇぇぇ! 超美味いッスよこれ!」
「うま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ