第十五話「年間の自殺者って三万人らしいよ?」
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ダチっていうんだっけ?
みんなにゼッくんとの関係がどうだとか、どうやって駒を改造したんだとか色々聞かれたけど、適当にはぐらかしといた。だって説明するの面倒だし。
ゼッくんの許可を得て、グレイフィアちゃんのオッケーサインも貰ったので、今回だけリアスちゃんの〈戦車〉となり、リアス一味の仲間入りをした。
リアスちゃんたちの呆れたような顔が少しだけ気になったけど、みんな快く迎えてくれたのが嬉しかったです。特に朱乃お姉ちゃんの喜びようが半端じゃなく、頬をスリスリするくらい上機嫌になりました。
グレイフィアちゃんはリアスちゃんと一言二言、言葉を交わすと僕たちに一礼して帰っていった。帰り際にグレイフィアちゃんって名前が言いにくいので、略して『フィア』ちゃんと呼んだときの顔が印象的だった。顔、引き攣ってたなー……。
その後、リアスちゃんの提案で明日から下僕強化キャンペーンを実施することになり、みんなでお山に行くことに。
そのため、現在お山を登っている最中だ。キャンプなんて初めてだから今から楽しみです。
「ひーひー……」
イッセーがひーひー言いながら山を登る。その背中には一抱え以上ある大きな荷物を背負っているため、その足取りはひどく遅い。
荷物は各人が必要だと思ったものを用意してきて、それを男子メンバーと小猫ちゃんで手分けして運んでいる。なぜ女の子の小猫ちゃんも運んでいるかというと、眷属内では一番の力持ちだからだそうだ。まあ、僕と同じ〈戦車〉だからね。
ちなみに僕の荷物もイッセーと同じくらいだ。自分の身長を超えるほどの荷物を持つのってある意味シュールだよね。いや、全然苦じゃないけれど。
「あっ、こんなところで行者ニンニクが。これを焼いて食べると美味しいんだよ」
「……楽しみです」
木場くんと小猫ちゃんが周囲を散策しながらスイスイと登って行く。木場君の背中にもイッセーと同じサイズのリュックを背負っているけど、その足取りはしっかりとしたものだ。小猫ちゃんは言わずもがな。
「お先ー」
僕たちはイッセーを置いてどんどん先に進んでいく。後ろからなにやら声が聞こえてきたが、そんなの無視無視。というか、イッセーの持ってる荷物の半分以上がエッチな本でしょ? そういうのを自業自得というのです! この前の国語の試験で出たから覚えた。
それから、歩くこと三十分。着いた場所は木造で出来た別荘だった。聞くところによるとリアスちゃんのお家が所有している物らしい。
中に入り女子と男子に分かれて服を着替える。木場くんも青色のジャージ姿を持って一階の浴室に向かった。
「覗かないでね?」
「イッセー
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