第十五話「年間の自殺者って三万人らしいよ?」
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な眷属にはならないよ? だけど、今回のゲームの間だけならなってあげる」
え? そんなことできるのか?
「確か、グレイフィアちゃんの主人ってゼッくんだよね? なら電話しとこっと」
一同呆気にとらわれているとレイは懐から携帯を取り出し、どこかに電話をしはじめた。
「――あ、ゼッくん? うん僕だよ、久しぶり〜。あのね、今度リアスちゃんたちがレーシングゲームするんだけど――え? ああ、うん、そうみたい。……うん、それでね、今回僕も出ることにしたからよろしくね。うん……うんうん、はーい」
電話を切ったレイは呆然としている部長に向き直った。
「リアスちゃん、使っていない駒ってある?」
「え、ええ、〈戦車〉の駒でいいかしら……」
「じゃあ、ちょっとそれ貸して?」
レイは部長から〈戦車〉の駒を借りると駒に指を這わせる。今度は何をする気だ?
「……んー、ここがこうなってるから、ここをこうして……あ、ここもだね……それと、ここもこうして、っと。――うん、できたー!」
「何をされたのですか?」
グレイフィアさんが興味深そうに聞く。それに対してレイは満面の笑みで応えた。
「ちょちょっと駒を弄って今回のゲーム中だけ参加できるように改良したんだ。駒一個だと転生できないから『変異の駒』みたいのにしてみましたー」
――え?
「「「「「ええええええええええええ!?」」」」」
ちょ、どういうことそれ!? そんなことできんのかよ!? グレイフィアさんも声には出してないけど呆気にとらわれて口開けてるぞ!
血相を変えた部長がレイに詰め寄った。
「あ、あなた! 一体なにしたの!?」
「だから、ちょっと駒を弄っただけだよ? あ、ゼッくんの許可は貰ったから安心してね」
「どれだけ規格外なのよ……」
同感です部長。というか、ゼッくんって、さっきレイが電話していた相手だよな……。
「そのゼッくんって誰なんですか?」
「うん? サーゼクスくんだよ?」
朱乃さんの質問に対する答えに俺たちは再び仰天した。
こいつの交友関係はどうなってるんだ……。
† † †
何故か知らないけど、あれからみんなに怒られました。リアスちゃんが少しだけ怖かったです。でも、僕は泣きません。だって男の子だもん!
ちなみに、小猫ちゃんは一人「先輩とお揃い……」とか言っていて嬉しそうだった。最近の僕らは非常に仲がいいです! こういうのをマブ
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