第4話『魚人海賊襲来』
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だいま」
封筒をギザ鼻に渡して、そのまま抱き合ってる3人のところに向かう。
「だめだよ、ベルメールさん……ナミとノジコを捨てようとしたら。俺らの親なんだから最後まで育てるっていう気持ちでいてくれないと」
思う。
こういう時って、本当に穏やかな気持ちになれるんだなって。
「は、ハント……あんたお金」
「うん、へそくりをためてたんだ……ほら、狩ったやつを他の村で売ったりして、さ」
「そんなことしてたの?」
「ふふん」
ベルメールさんに胸をはる。
「頭を撫でてくれてもいいんだけど?」
「はいはい」
呆れたようにそっと頭を撫でてくれた。
恥ずかしいけどなんかこう温かくて……あぁ、やっぱり、いいなぁ。
「っていうかそんなのあるなら最初から出しなさいよ!」
鼻水をぐずつかせながら驚くノジコに怒られてしまった。まぁ、正論だ。ごめん。
「よかったな、ナミ……お母さん死なないってよ」
「う゛ん゛……う゛ん゛!」
俺も泣きそうになる。
「さて」
そっと、3人から離れてそっと頭を下げる。
「……ごめん、ありがとう」
「「「?」」」
首を傾げた3人だけど、もうそれを気にして入られない。ギザ鼻が俺の背後に立ったから。
「てめぇ、どういうつもりだ?」
大丈夫、もう覚悟は決まった。
振り向いて、睨みつける。
「どうって……ちゃんとあっただろ?」
「……5万ベリーで、ちゃんとだと? 必要なのは大人一匹、子供三匹で計25万ベリーだ」
「だから、ベルメールさんの15万と俺の5万で計20万ベリー……大人一人と子供二人分。ほら、俺以外でちょうどだ」
「ハント!?」
後ろから聞こえるベルメールさんの声はこの際、聞こえないことにしてしまおう。
「……ふん、そういうことか」
ギザ鼻よ、やっとわかったか。
バーカバーカ。
胸に銃を突きつけられる。
一瞬、内心で悪口を言ったことがばれたのかと思ったけど、単純に金がないから殺されるだけのようだ。
「ハント、勝手なことを言わないで! それならそのお金で私が殺されたらいいだけでしょう!」
「ガキより大人のほうが金になる……殺すならこのガキだ!」
「……?」
ノジコとナミは放心状態だ。
うーん、まぁ混乱してるんだろう。今は泣き出さないだけマシだ。
もう、やるべきことはやった。
ギザ鼻が引き金に手を引いて「うおおおあおおおお!」
ゲンさんが銃を乱射。残念ながらというか予想通りというか、魚人には効かない。
「ハントを助けろ! 武器を取れ、戦闘だ!」
村の人たちが俺のために戦ってくれる。
こんなヨソからやってきた俺のために、だ。ほ
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