第4話『魚人海賊襲来』
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死なないで! ずっと一緒にいて!」
「ベルメールさん強いんでしょ! あんな奴等やっつけて!」
「私が世界地図を描いたら見てくれなきゃ駄目だよ!」
「長生きしてくれるって……そういう母さんでいてくれるって……そういったんじゃないのかよ!」
「……ごめんね」
違う、そんな言葉求めてない。
――死んでも守りたいって、そう思ったんじゃないのか? 本当に何も出来ないのか?
「こいつらはお前の子でいいんだな」
「ええ、そうよ!」
「ベルメールさん、死んじゃだめだ!」
「助けて、ベルメールさんを! 誰か!」
ナミの声がこだまする。
「お願い、ハント!」
ナミが俺に助けを求めている。ゲンさんもいるのに、俺に、だ。
少し、嬉しい。
大丈夫。
だから、安心していいんだ。
ナミの言葉に、頷く。
「ああ」
「……え?」
うなづく俺がおかしかったのか、ナミの顔が信じられないものを見るかのような顔になった。
自分から俺の名前を呼んどいてそれはどうなんだ?
――死んでも守る、そうだ……そうだ。
「この子たちには手を出さないのよね?」
「勿論だ、てめぇが大人しく死ねばな」
簡単なことだったんだ。
興奮しすぎて忘れていた。
そうだ、みんな助かる簡単な方法がある。
金だ。
「……金があれば助かるんだったっけ?」
「あぁ?」
ギザ鼻の目が俺に向く。
ベルメールさんが驚いたように目を向けてきた、ナミも、ノジコもだ。
「ハント?」
やだ、ベルメールさんまで。
そんなに見つめられると照れるじゃないか。
「ナミ、ノジコ……大丈夫だ。ベルメールさんは死なないよ」
「え」
「ハント?」
うむ、ナミのぽけっとした顔、びじかわいい。
美人とかわいいをまぜてしまうくらいだ。
ノジコも美人だけど……まぁ、そこは感情補正だ、ごめん。
「ガキ……てめぇが金を持ってるとでもいうのか?」
「家に入って来てもいい?」
「……いいだろう」
「は、ハント!」
心配そうな顔しないで、ベルメールさん。
痛む体に鞭をうって、家の便所に入る。
ついでにトイレを済ませてしまおうって思ったけど……まぁ、流石にこのタイミングでそれはないか。
便器カバーを外して、その中を探る。
しかし、体が痛いな。
ちょっとむかつく。
一発だけでも殴らせてくれないかな。
……あとでやってみようかな、無理か
「お、あったあった」
自分のへそくりのことを忘れてたとか、こんな簡単なことに気付けないなんて……さっきまでぐちゃぐちゃ考えてた自分が恥ずかしい。一応中身を確認。
……うん、ある。
「た
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