コードギアスR1
0130話
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りません」
その報告に、面白そうな笑みを浮かべるコーネリア。
「こちらの手を読んだのか? 本当にゼロを相手にしているのかもしれないな」
そこからのコーネリアの指示は的確で、敵がテロリストと言う事もあり一方的なものになる。自分達が追い詰められたと考えたテロリスト達は降伏して来るも、その場で処刑される。
無関係な一般人なら俺も庇うが、さすがにテロリストを擁護する事は出来ないし、したくもない。
そして10数分後、作戦は終了する。
「シンジュクのようには行かなかったな、ゼロ……それとも、偽物だったか? まぁいい。すぐに分かる」
満足げに呟くコーネリアが通信装置をその手に取る。
「全KMFのパイロットに告げる。ハッチを開いて素顔を見せよ。繰り返す。パイロットは全員ハッチを開いて素顔を見せよ」
そう。ゼロがシンジュク事変の時と同じくG-1ベースの近くに潜りこんでいるとしたらKMFの中にいる可能性が一番高い。そしてそれは実際当たっているのだ。コーネリアが知らなかったのは、C.C.という存在。
次々とサザーランドのコックピットが開き、パイロットがその素顔を見せる。そして、只1機だけコックピットが壊れたというサザーランド。間違いない、ゼロだ。
コーネリアも恐らくほぼ確信しているのだろう。面白そうにそのサザーランドをモニタ越しに眺めている。
「コーネリア、ギルフォードに気をつけるように言った方が良い。相手はゼロだ。どんな手を使ってくるか分からないからな」
ゼロにはギアスがある。ここでギルフォードに使われるとは思わないが、警戒はした方がいい。
「それもそうか。通信装置を……」
「ゼロだ! ゼロを発見!」
コーネリアが最後まで言う前に、ゼロ発見の報告がされる。半壊したビルの上にゼロの姿があった。
「ほう、やはりゼロはこういう性格か」
獲物を見定めた猟犬のようなコーネリアの表情。だが、次の瞬間にはビルの上から倒れ込むようにゼロの姿は落下していった。
「姫様、いかが致しますか」
「罠の可能性は?」
「考えられます。本人かどうかも分かりませんし、はっきりしたのは姫様の言う通りプライドの高い人物という事ですが」
「ならば追うだけ無駄か」
「はい。わざわざこちらに見せつけるようにその姿を現したという事は、当然逃走ルートを確保した上での挑発かと」
「なるほど。自己保身には長けているのかな」
コーネリアのその言葉通り、結局ゼロの姿は見つからなかった。ゼロも無事逃げ延びた事だろう。次に姿を現すのはホテルジャック事件だな。
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