コードギアスR1
0130話
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る。ゼロは頭は切れるが身体能力は平均以下だ。ギアスが効かないとなればどうしようもない。
「はい。総督は勝利の女神でございますれば」
ダールトンもその歴戦の経験でこの戦いの負けはないと判断しているのか、確信するようにコーネリアの言葉を肯定する。
「行くか? 我が騎士、ギルフォードよ」
「ご下命、ありがたく存じます」
コーネリアの言葉に、頷くギルフォード。これで詰み、か。
「アクセル。姫様の護衛は任せたぞ」
「ああ。そっちも気をつけてな」
俺の言葉に軽く頷き、G-1ベースのブリッジを出て行く。
「それにしても、アクセル。ギルフォードといつの間にそんなに親しくなったのだ? 昨日会ったばかりだというのに」
不思議そうに尋ねてくるコーネリアだったが、戦場を共にした戦友というのは強い信頼関係が結ばれるものだ。そもそも、コーネリアが部下達に絶対的な信頼を受けているのは共に戦場に在るというのも大きな理由だろうに。
「姫様、男というものは単純な事で友情を成立させるものです」
俺の様子を見て大体の予想が出来たのか、ダールトンが俺の代わりに答える。
まぁ、夕方の河原で殴り合っても友情が生じるケースもあるのだから、俺とギルフォードが仲良くなってもおかしくはないだろう。
そんな事を考えていると、ブリッジにいるメンバーから報告が入る。
「信号を発するKMFが1機、市街地に取り残されています」
「交信できないのか!?」
「救護班を向かわせてはどうだ?」
その報告に、クロヴィスの部下達が騒ぎ出す。
コーネリアの方へと視線を向けると、その顔に獲物を見つけた肉食獣のような笑みを浮かべていた。これがゼロの罠だと認識しているのだろう。それはコーネリアの口から出た言葉で証明された。
「破壊しろ」
「そんな!?」
「敵の人質になっている可能性もあります!」
「私は下がれと命じたのだ。私の命令を実行できないような兵士は私には必要ない」
「そういう事だ」
コーネリアの言葉に、ダールトンも同意する。
「しかし!」
「命を捨てても任務を遂行する。私の部下なら当たり前の事だ」
そしてコーネリアの命令通りに、ギルフォードとその部下達は信号を発したKMFを破壊した。
そして数秒後にはまた信号を発するKMFが出現する。
「また信号か。と言う事は……その先に伏兵がいる。グロースターを増援して包囲殲滅しろ」
さすがコーネリア。敵の伏兵を読むか。これはいわゆる釣り野伏せの一種だろう。それを見破り伏兵を相手に逆に包囲しようとした訳だ。だが、相手はゼロ。そうそう簡単に主導権は取らせてくれない事が次の報告で明らかになる。
「グロースター、指定地域へ到着。敵兵、見当た
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