コードギアスR1
0130話
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静に指揮をし、ギルフォードは沈黙したままモニタへと視線を向けている。
コーネリアの部下にしても、状況が不利になっているにも関わらず取り乱している者はいない。この辺がコーネリアの部下達の優秀な所なのだろう。
「シンジュクの時と同じだ」
「現れたのか、ゼロが」
そんなコーネリアの部下と対照的なのがクロヴィスの部下達だ。その顔は不安に満ちていた。
「ポイント17が落とされました。ハリー隊通信途絶!」
その声にモニタへと視線を向けると、サイタマゲットーに繋がる橋が落とされ橋の上にいたKMFや戦車のマーカーが纏めて消滅している。
そしてそれを見たコーネリアが口を開く。
「ここまでだな」
言葉とは裏腹に、その口元には獰猛な笑みを浮かべている。
これまでの作戦の流れを見て、作戦目標を大和同盟から本命のゼロへと変えるのだろう。
「全部隊に後退を指示せよ。これ以上の被害は意味がない」
「退却!? 恐れながら、まだ我が軍は戦えます!」
クロヴィスの部下達がそう言い募るが、コーネリアは首を振る。
「戦えんよ、これではな」
そしてそのままダールトンの方へと視線を向ける。長年付き従っていた為だろう、言葉を発しなくてもコーネリアが何を言いたいのか理解しているダールトンが通信機を手に取る。
「……アクセル、どう思う?」
周囲には聞こえないような小声で聞いてくるコーネリア。
「俺の勘では当たりだな」
そう、既にゼロは大和同盟を操りこの戦場をコントロールしている……つもりだろう。だが、対戦相手はクロヴィスではなくコーネリアなのだ。敵に対する認識。ゼロ……否、ルルーシュはそこが甘かった。
「全部隊に告げる。ゲットー外縁まで至急後退せよ。配置は問わない。ゲットー外縁まで至急動け」
ダールトンの命令に従い、サイタマゲットーの中にいたブリタニア軍は外縁部へと移動を開始する。あっさりと退きすぎでは? クロヴィスの部下が呟いたそんな声も聞こえてくるが、ゼロにもそう思わせる事がこの作戦の肝なのだ。
そして恐らく原作通りにゼロは後退する部隊に紛れてこのG-1ベース近くに接近。その後こちらの護衛を減らしてからコーネリアを襲うつもりなのだろう。
こちらへと退避してくる機体のマーカーを眺めながら、コーネリアが呟く。
「勝つのは私だ」
「……だろうな。少なくても俺がいる以上こちらの負けはない。最悪でも引き分けだろう」
「ほう、貴公はゼロを随分と買っているのだな」
驚きの目を俺へと向けるコーネリア。だが、実際ゼロの頭は切れる。そしてギアスという超常の力もある。幾らコーネリアと言えども、油断をすれば負ける事になるだろう。しかし、この場にはギアスの正体を知っている俺がい
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