暁 〜小説投稿サイト〜
MSV-蒼空の英霊-
公国の光芒
閃光
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タックルを行ったザクも無事とはいかず左肩関節がショートを起こした。

「くそっ。今日はツキがねぇ。」

 マシンガンを持ち直して白いMSを追いかける。

「まだ居やがる!」

 追ってくる敵機を一瞥しランダムに横移動をして放たれるビームを躱し、急転回。敵機の後ろに回り込んで一機ずつ狙撃。各機とも装甲の薄いスラスターを撃ちぬかれ推進剤に引火、操縦不能になり流れ弾のビームやバズーカ弾頭に当たった。

「次から次へと、鬱陶しいんだよ!」

 近づく多数の丸い奴にマシンガンをばら撒き数機を撃破、他を援護に来たドムに任せる。

「09の、後は任せた!俺は補給に行く!」
『了解だ!』

 その時だ。モニターに光が走った。
 時間がゆっくり流れる。ここまでか……。


宇宙世紀0079.12.31. 20時13分 アレク・レミッサ少佐、戦死。

 突き飛ばした白いMS─サイコミュ高機動試験型ザク─も要塞近海で撃墜された。
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