暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
H〜機動六課、解散(後編)
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
近くから規則正しい寝息が聞こえてきた。


「ん?」


視線だけを動かして確認してみると、寝息はフェイトのものだった。


(全く、可愛い寝顔しやがってよ)


普段の大人っぽさはどこへやら、遊び疲れた子供のような寝顔をして寝ている。しかし、体型はまさにボン・キュッ・ボンと言うのがふさわしいナイスバディ。その上で寝相も悪く、幼児のように動き回る。
そして、フェイトがどんな体勢でいたか思い出してほしい。
そう。谷間に俺をがっちりホールドしているんだ。
おかげで未だ息が出来ない。そろそろまずい、と思った時に不意に楽になった。


「むにゅ……うぅん……」
「慣れたとはいえすげえ寝相だ……」


フェイトが自発的にずれたのだ。俺の体を滑り落ちるようにしてだが。


「さてと、お姫様はもう一眠りして来いよ」
「う〜ん、うへへ……」


フェイトをお姫様抱っこで抱え上げ、部屋まで運ぶ。
その際、酒の飲めない未成年女子数人(ティアナ、シャーリー、スバル、ルキノ)に見つかってキャーキャー言われたのは誤算ではあったが。




side 士郎


「………」
「んふふー♪」


あの後、何とか誤解を解いたのは良いが、なのはに、


『私が世界で一番好きだって証拠を見せて』


と言われて、皆の所でなのはを膝の上に乗せる羽目になった。
ランサーもいつの間にか居なくなっているし、周囲の視線がとても痛い。


「ほんと、見せつけよって……」
「まぁまぁ、若いっていいわねー」
「そうだな。若い頃にしかできんこともある」


はやて、シャマル、シグナムの三人から話題にされている様子だ。


「なあ、ザフィーラ、ヴァイス」
「どうしたヴィータ?」
「慣れってさ、怖いよな」
「全くだ」
「ホントっすね」


傍観者組は悟りを開きだすし、にやにやしながらこちらを見ているものもいる。
ティアナたちがいないのは幸いだが、見世物にされるのは辛い……
……………だからと言って、なのはに甘えられるのが嫌なわけではない。
むしろ普段よりもかわいく見えるし、嬉しくはある。
皆に見られていさえしなければ、なのだが。


「ふふ〜ん♪」


しかも超が付くほどの上機嫌。
気のせいかはやてを見てニヤリ、としていたような……


「ねぇ、しろうくん?」
「な、なんだ?」
「だーい好き!」


不意打はやめてほしい。柄にもなく赤面してしまったではないか。
またはやてにネタを……と、はやてがからかって来ないことを不審に思っていると、それは聞こえてきた。


「……なんでや」
「は、はやてちゃん?」
「なんで私には男がよって来ないんや
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ