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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
E〜大晦日とお正月…テスタロッサ家
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息子に憧れがあったのよ。クロノはほとんど手のかからない子だったから」
「だってさ、ガンバれおとうとくん!」
僕らで呑気にフェイトをからかっていると、
「あの〜?」
いつの間やらキャロとエリオがカレルとリエラを背負ってこちらに来ていた。
「んー?二人ともどしたの?」
「カレル君とリエラちゃんが寝ちゃったんですけど、寝室は何処ですか?」
「だいじょうぶ!わたしがつれてくから!」
そう言うエイミィだが、流石に酔っぱらいには任せられない。
「僕が着いていく。そのままおぶって来てくれ」
「「はい」」
この後、僕が居なくなったことでフェイトが母さんとエイミィに弄られまくることになるとは考えていなかったため、フェイトに怨み言を言われまくる羽目になったのだが、それは別の話である。
side エリオ
カレルとリエラを寝室に連れていき、二人をクロノ提督に任せてリビングに戻った僕とキャロは急に聞こえた大きな音に驚いてしまった。
「こ、この音なんですか……?」
「除夜の鐘だよ。新しい年になるときに鐘を108回打ち鳴らす日本の風習だよ」
鐘の音のことはフェイトさんが教えてくれた。
しかし、その鐘をのんびり聞いていることは出来なかった。
理由はというと………
「うぇへへ、もうのめな〜い」
「zzz……」
寝ている二名を運ぶのが最優先だからだ。
ちなみにランスさんは『酒が足りない』とか何とか言って外に買いに行ったので今はいない。
とりあえず僕とフェイトさんで寝室まで運んだ。
「ありがとね、エリオ。日付も変わっちゃったし、朝早くから出掛けるから少し休んでおいで」
「何処に出掛けるんですか?」
「それは行ってからのお楽しみだよ」
とても気になったが、教えてくれそうにないので諦める。
二日連続で夜が遅かったので、布団に入るとすぐに眠気が襲ってきた。
…………………………………………………………………
「起きろエリオー」
「ん……ランスさん?」
目を覚ますと大人達は全員コートを着こんで出掛けられる支度をしていた。
「すぐに出るから早く着替えてね」
「あう〜。頭痛い……」
「あんなに飲むからだろ……」
「そうよ、エイミィ。少しは抑えないと」
「母さんが言っても説得力が……」
ただ、二日酔いでフラフラなエイミィさんだけは支度が終わっていなかったが。
「眠いです……」
「うにゅぅ………」
「どこいくのー?」
子供たちも三者三様の返答を返す。
ちなみにキャロ、リエラちゃん、カレル君の順である。
「ついてからのお楽しみ♪」
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