暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
D〜クリスマスの過ごし方…ランス&フェイト
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
は知っている。


「それなら……ゆっくりと開発してやるとするか」
「お、お手柔らかにお願いします……」


そのまま私はランスに身を委ねた。




…………………………………………………………………………


「んん………」
「お、起きたか」
「おはよう……」


そう言ってから自分の格好を確認。
……続いてランスの格好を確認。
………結論。


「向こう向いて」
「は?」
「いいから!」


向こうを向かせている間に服を着る、と言う選択をとった。
その際にベッドを見ると赤い染みが見られた。そう言えばお風呂でも……
それを見ながら感慨に耽っていると、


「いつまでボーッとしてんだ。着替えなら早くしろよ」
「あ………うん。……っ!?」
「どうした?」
「む、向こう向いてって言ったのに!」
「下着は着けたんだったらいいだろうがよ」
「そう言うことじゃないの!!」


結局朝は騒々しくなってしまった。




side ランス


結局ゴタゴタがあったせいでホテルを出たのは8時過ぎにはなったが、今日の仕事は一応昼からなので問題はない。
だが、まだ渡していない物があるのだ。
隊舎へ戻る前には渡しておきたい。


「フェイト」
「…………」
「渡したい物がある」
「………何?」
「これ。クリスマスプレゼントだ」
「えっ……」


俺が渡したのはターコイズ、別名トルコ石のイヤリング。
成功の象徴とされる宝石であり、心配を打ち消してくれる、とも言われる心配性(フェイト)にぴったりの石だ。


「あ、ありがとう……」
「さてと。それじゃ戻るか」
「待って!」
「ん?」


振り返ると、フェイトが小さな箱を差し出していた。


「クリスマスプレゼント…気に入ってもらえるかはわからないけど…」
「そうか。ありがたく頂いておくぜ」


中身は腕時計だった。
凝ったデザインをしていて、そこそこ高いものであることは予想がついた。
お互いに贈った物が装飾品だったため、ある提案をしてみる。


「なあ、折角の機会だから着けてくれよ。俺も着けてやるから」
「えっ!?……うん。いいよ」


フェイトは少しぎこちない手つきで、俺は手慣れた手つきで、それぞれのプレゼントを着け合う。


「やっぱり俺の見立て通りだな。よく似合ってるぞ」
「ランスもいつも以上にかっこいいよ」
「おうおう、言うようになったな。……それじゃ、帰るか」
「うん!」


帰り道は少しゆっくりと歩いた。二人だけの時間がちょっとでも伸びるように。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ