暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
D〜クリスマスの過ごし方…ランス&フェイト
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するとそこには長めの廊下があった。
先に進んで行く彼に着いていくと、そこは……


「あれ?」


洒落た雰囲気のバーだった。


「中々いい店だろ?」
「うん。でも何で……?」
「マスターが変わり者でな、親しみやすさをモットーにあの入口にしたんだとよ」
「おうおう、変わり者とは言ってくれんなあ、旦那」


そう言いながら出てきたのは三十代半ばと思われるオールバックの男性。
彼がマスターだろうか。


「事実だろ?」
「まあな。で、そっちの別嬪さんはコレか?」


そう言いながら小指を立てるマスター?らしき男性。


「おう。今日はデートだ」
「かーっ!うらやましいやつめ!今日の代金は二割増しだコノヤロー!」
「はぁ!?なんでだよ?」
「やかましい!こんな美人捕まえやがって……って、彼女どっかで見たような……」
「雑誌とかじゃねーか?フェイトはよく取材受けてっからな」


と、ランスの発言の直後、マスターの動きが止まった。


「ふ、ふぇ」
「ふぇ?」
「フェイト執務官だとおおおおお!!??」
「声がでけーよ」
「あ、ああ。すまんな……じゃねーよ!」
「まだなんかあんのか?」
「当たり前だ!超有名人だろ!何でそんなにすごい人がお前見たいな真っ昼間からうちに来るような半ニート野郎と……」
「半ニートで悪かったな」


憎まれ口を叩きながらも、マスターと話すランスはとても楽しそうだ。


「おいおい、そんなとこに突っ立ってないで座れや」
「あ、……うん」
「どうした?さっきから元気ねえみてえだけどよ」
「二人のノリについていけてないだけだから気にしないで……」
「そうか。じゃあ呑むぞ」
「何がじゃあなの?前置きもなにもなかったよね!?」
「バーに来たって時点で前置きは十分だろ」
「うぐぅ……」


またもや言い返すことができない私。
絶対遊ばれてる……


「ま、いいや。マスター、俺はいつもの。フェイトにはオススメのやつ頼むわ」
「はいよ」


お勧め、か。何が出てくるんだろ?
こういった所には初めて来たので落ち着かない。
頼んだものはすぐ出てきたのだが、私にはその時間がかなり長く感じた。


「お待たせいたしました。当店自慢の一杯、オリジナルオレンジカクテルでございます」


私の元にカクテルをおいたマスターはランスの所に行くと、


「ほれ。いつものだ」
「おう、ありがとよ」


先ほど私に対して見せた完璧な接客態度をどこかに放り投げて来たかのようなずぼらな態度でウィスキーの瓶と氷の入ったグラスを置いた。


「あの……」
「はい、何でございますか?」
「私と彼とで態度が変わりす
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