第二章 A's編
第四十一話 『再戦』
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」
平静の顔でそう答えるが内心でガッツポーズを決める。
なんせ仕掛けたのは浸透勁という技術で防御をまったく意に返さずその力を直接内面に叩き込むというある意味チート技。
シホ達と敵対していたときにシホが一度フェイトのバリアジャケットを無視してダメージを与えてきた事があった。
フェイトのバリアジャケットは通常の魔導師に比べれば防御は薄いほうだがそれでも十分やっていけるというのにシホはそれを紙の如く無視して打ち込んできたのだ。
話によるとなのはの頑丈なバリアジャケットにも効果があったという話でなのははその時、かなり痛みで悶えたという。
それほどにこの技術は通す事に特化しているのだ。近接戦闘に精通している奴らにとって、いやどの魔導師にとっても効果は絶大でランクなんて軽く無視できる技術だ。
徹甲作用という技術にもこれが使われているというのだから本当にシホはことごとくあたし達の常識を覆してくれる。
もしこの技術が管理局にも広がればランクが低い魔導師でもやっていけるとシホは豪語している。
それはそうだろう。これは魔力を一切使わない純粋な格闘スキルなんだからな。
閑話休題
でも、それは今はいい。
奴は何度か拳の握りを繰り返して、
「ダメージが直接内面に響いてきた…初めての感触だ」
「あたしの拳はあんたの防御を貫くよ。さて、もう一度食らってみるかい!」
「二度も同じ手は食わん!」
「そうかい! でも、あたしが教わったのはそれだけじゃないんだよ!」
様々な技を会得するために何度もフィアットに吹き飛ばされた。あの痛みとそれに耐えて得た努力は無駄にはしないよ!
なにか奴は誰かと念話を試みているようけど今は関係ない!
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・シュバインオーグ
今私はクロノと手分けして闇の書の主…まぁ、はやてね。及び黒尽くめの男…正体はシャマルさんだけど、を捜している。
千里眼にさらに目を強化して最高4km圏内を見回して辺りを詮索中であった。
その時、
《見つけた! 闇の書と黒尽くめの男だ!》
クロノからの念話が響いてくる。
《場所は?》
《君の場所からそう離れていない場所だ。僕の魔力を辿ってきてくれ。僕は先行する!》
《わかったわ。でもあまり深入りはしないようにね》
《わかっているさ》
《私もすぐ向かうから》
《了解だ》
クロノはそれで一度会話を切ったが、
《なっ!? 誰だお前は!―――――…》
突然、クロノとの通信が切れてしまった。
何が起きたのだろうか。
それで私もタラリアを最大限駆使してその場所に向かう。
そして見えた途端、私は一瞬息を止めてしまった。
クロノは黒尽くめの奴の近くに“赤い布”で包まれて転が
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