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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第四十一話    『再戦』
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だな。今は敵同士、やることは決まっている。いくぞ、テスタロッサ!」
「はい!」

強くなるって決めたんだ。だから…!


◆◇―――――――――◇◆


Side アルフ


「オオオオオオーーー!!」
「デェヤアアアアーーー!!」

あたしとあっちの使い魔の拳がぶつかり合う。
その激しい衝突によって手甲の間から火花が上がる。
でもやっぱり力はあちらが上のようで拮抗していたようだがどんどん押されてくる。

(分の悪い戦いだって言うのは百も承知だよ。だけどね!)

一回奴の力に任せて攻撃に使われる力を応用して後ろに下がる。

「ほう…私の力を使い反動で後ろに一旦下がったか」
「ああ、そうだよ。これでも頭使っているんでね。それよりでかぶつ! あんたも誰かの使い魔か!」
「ベルカでは騎士に仕える獣を使い魔とは呼ばぬ! 主の牙、主の盾…守護獣だ!」
「おんなじようなもんじゃんかよ!」

それでまた殴りかかる。
でもあたしとあいつの実力と経験の差はかなりあるだろう。
フェイトの使い魔だからその恩恵でスピードはかなり出せるけどそれもフェイトには及ばない。
できることは拳で語る事だけ。
それに実力が上なら戦闘技術を他で補えばいい。
それで一度あたしは動きを止め呼吸を整える。
思い出すのはこの一週間の間にフィアットによって仕込まれた中国武術という様々な体術。
…あ、思い出しすぎて涙が出てきそうだよ。

「むっ…雰囲気が変わった。なにをするつもりだ?」
「さ〜てね。それはこの後のお楽しみだよ」

できるだけ余裕に振る舞いあたしは拳を独特の構えで固定する。
そして呼吸法を変えて、足に魔力を伝達させいつでも爆発燃焼できるようにする。

「いくぞ!!」

そして行う瞬動術。

「むっ!? この変則的な動きはシュバインオーグの使う体術と同じもの!」
「種は分かっているようだね。そうだよ、あたしはまだ完全に会得していないけどあんたと対峙するには十分だよ!」

どうやら元からあるあたしのスピードに上乗せさせる形でスピードが上がっているようだ。
証拠にこれで分かった事はあたしが瞬動をする度に奴は少し顔や目線を迂回させているので完全に捉えきれていないという事。
根っからのパワータイプのようだね。あたしもスピード技能がなければ奴とそう変わらないようだしね。
そろそろいいかな?
仕掛けようと掌をこれまた独特の構えにして奴に掌底を当てにいく。

「む、そこかぁー!」

奴はやはり防御に徹した。
狙い通り!
あたしの掌底は奴の腕を確実に捕らえた。
次の瞬間、

「ぐあぁっ!?」

奴は腕を押さえて悲鳴を上げる。

「貴様、なにをした!?」
「…さてね、なんだろうね?
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