第二章 A's編
第四十一話 『再戦』
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「ちぃっ! レヴァンティン!」
《Schlange Form!》
プラズマランサーとハーケンセイバーのダブル攻撃をシグナムはレヴァンティンを連結刃へと変化させすべて叩き潰してくる。
起きる爆発。
爆煙の中、私はすぐさまシグナムの死角まで移動して鎌を構えて、
「ハーケンスラッシュ!」
「甘い!!」
爆煙の中から剣を突き出してくるがそれも予想通り、そこでシホに手ほどきを受けていたある移動術を試してみた。
名を瞬動術。
まだ出来上がっていないから荒削りだけどソニックムーブとの重ねがけで速度をさらに倍加、いや相乗させて何度もシグナムの周りを移動し続ける。
そして完全にシグナムの死角を取ったと思った瞬間、再度ハーケンスラッシュを仕掛ける。
「確かに速い! だがまだまだ荒削りな動きだ! 見えているぞ!」
「ッ!!」
死角である背中を仕掛けたのにシグナムは魔力刃を受け止めてしまった。
だけどこれもさしずめ予想はしていた。
だから、
「待機解除! プラズマランサー! ゼロ距離ファイア!!」
「なにっ!?」
今度は私自身も囮にしての魔力弾をシグナムに放ち、爆発、即座にその場から離脱した。
「ハーケンセイバー!」
そしておまけでそくざにハーケンセイバーを煙の中、シグナムがいるであろう場所に向かって放つ。
多分防がれるとは思うけど追撃はしておいた方がいいと思うから。
でもそれで私は一度心を落ち着かせる。同じ手はそう何度も通じないと思うから。
思ったとおり煙が晴れればシグナムが無傷ではないにしろまだ平気そうに立っていた。
どうやら防御魔法を展開してハーケンセイバーも防いだらしい。
「…なかなかいい手だったな。自身も囮に使うとは中々できることではない。追撃もよく出来ている。
しかし短期間ですばらしい成長だ。デバイスが強化されているだけではここまでの動きはできまい」
「シホに鍛えてもらいましたから」
「やはりな。お前達の中で一番強いのはシュバインオーグ…彼女が鍛えればお前達も強くなるというのは必然か」
「シホは教え方が的確ですから」
「だろうな。どういった事情かは知らないが、シュバインオーグは幾たびの戦場を越えてきたのだろう。あの歳で中々だ。
“投影魔術”というのももっと詳しく知りたいところだからな」
「投影魔術…? 前にも聞きましたがそれがシホの使う魔術?」
「なんだ? シュバインオーグから詳しく聞いていないのか?」
「ええ。転送系の魔術としか…」
「なるほど…。やはり真実は語らないようだな」
それで私はシホにまだ真実を教えてもらっていない事に少し悲しくなったけど今はこの戦いに集中しなきゃいけない。
「その件に関しては後でシホにまた聞きます。今は…」
「そう
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