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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
八話 合宿へ──変えたい“今”──
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」
[ありゃ]
「あ?」
目を見開いて明らかに驚いた顔をしたクラナと、妙な声を上げたアルに、ライノは不思議そうに首をかしげる。しかしクラナにしてみれば、驚かない方がおかしいくらいだ。
何故ならそれは……試験期間終了後に高町家……正確にはクラナを除いた高町家だが……彼女らが行く予定の、異世界における大自然旅行+オフトレーニングの予定表だったのだから。
「な、なんで……」
「いや、だから、ノーヴェさんが送ってきたんだって」
「へ、へぇ……」
ちなみに、ノーヴェとライノは知り合いだ。以前クラナがノーヴェとのスパーリングに行った時、ライノも一緒に行った時から親交があり、ちょくちょくメール等を送り合ったりしているらしい。
「お前も行くんだろ?」
「はぁ!?」
「うおっ!?」
大声を出して身を乗り出したクラナに、驚いたようにライノが身を引いた。
「なんだよ、どうした?」
「いや、それも、ノーヴェさんが……?」
「あぁ?」
「俺が行くって事……」
呟くように聞くと、ライノは納得したように頷いた。
「あぁそれか。おう。最初に言われたぞ?クラナも来るし、かなりレベルの高い人たちのオフトレで良い実戦勘の取り戻しにもなるだろうからお前もどうだ。ってさ」
「〜〜〜っ(あの人は〜!!)」
反射的に、クラナは頭をがりがりと掻き毟りたくなったが、すんでの所で上がりかけた腕を引きとめた。
「お前の妹とか、その友達とか、御袋さん達も来るんだろ!?美人揃いじゃねぇか!俺も行くぜ!てか行かせろ!」
「いや、あの……」
[下心丸出しですね]
「ちょ、ウォーロックさん!?」
言い淀むクラナの前に割り込むように、合成機械音声の落ち着いた女性の声が入ってきた。行き成りな毒舌だ。
入ってきたのはライノのデバイスである、ウォーロックの声である。彼女の主人に対する毒舌は正直言うと何時もの事なので、まぁこの際気にしない事にする。
「いや、その……俺は……」
「ん?」
言い淀んだクラナの顔をみて、ライノは首をかしげる
「俺は、今回は……」
「…………」
そこまで言った所で、ライノが何かを察したように思案顔になる。
「あー、ノーヴェさんに担がれたか……まだ、妹さんとは上手く行ってねぇの?」
「…………」
俯くクラナに、ライノは困ったように溜息をつく。
「俺はお前の事だし、なんも言えないけどな……いつまで続けるんだ?」
ライノは、学校の中でクラナの過去を知る数少ない人物の一人だ。元々彼とは初等部の頃からの長い付き合いで、クラナが妹や母親と上手く行っていない事も、その理由も知っている。そして同時に……クラナの本心も知っている。ある意味ではとても希少な人物でもある。
「…………ごめん」
「別に謝られるよう
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