5話 ララバイと妖精王
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クローバーの町定例会会場
side カゲヤマ
「ハァ…ハァ…」
よし…定例会はまだ終わってないみたいだな
この距離なら十分ららの音色が届く
ふふふ…ついにこと時が来たんだ…
ポン
突然俺の右肩に手が置かれた
そーっと俺が後ろを向くと
ムギュウ
古典的なイタズラにあった
イタズラの犯人は
「ふひゃひゃひゃひゃひゃ?ゲホッゲホッ!」
笑いすぎてむせとるこの爺さんは妖精の尻尾のマスターマカロフ!
つくづく妖精に縁がある一日だな
よし…!
「あ…あの!」
「ん?」
「一曲…聴いていきませんか?病院は楽器が禁止されてるもので……誰かに聴いてほしいんです」
「気持ちの悪い笛じゃのう」
「見た目はともかくいい音が出るんですよ」
「急いどるんじゃ一曲だけじゃぞ」
「ええ」
勝った?
「よぉく聴いててくださいね」
俺は思い出していた
正規ギルドへの嫉妬からの悪口を
「正規のギルドはどこもくだらねえな?」
「能力が低いくせにイキがるんじゃねえっての!」
エリゴールさんが先頭になってギルドマスター達への報復をする時のことを
「これはオレたちを暗い闇へと閉じ込め……生活を奪いやがった魔法界への復讐なのだ??」
「手始めにこの辺りのギルドマスターどもを皆殺しにする?」
そして…俺たちが妖精とバカにしていた奴らの言葉を……
「もう少し前を向いて生きろよオマエ等全員さ…」
「カゲ?おまえの力が必要なんだ?」
「同じギルドの仲間じゃねえのかよ?」
吹け!吹け!
「どうした?早くせんか……さあ」
俺はその眼に何か威圧感を感じた
だが、吹けば…吹けばいいだけだ!
それで全てが変わる?
「何も変わらんよ」
「??」
「弱い人間はいつまでたっても弱いまま
しかし弱さの全てが悪ではないもともと人間なんて弱い生き物じゃ
一人じゃ不安だからギルドがある仲間がいる
強く生きるために寄り添いあって歩いていく
不器用な者は人より多くの壁にぶつかるし遠回りをするかもしれん
しかし明日を信じて踏み出せばおのずと力は湧いてくる強く生きようと笑っていける
そんな笛に頼らなくても…な??」
全て…お見通しだったのか…
は…ははっ!勝てない…勝てるハズがない!
「参り…ました??」
side out
sideレイン
いいこと言うね…マスター
すると
『カカカどいつもこいつも根性のねえ魔導士どもだ』
え?
『もうガマンできんワシ自ら喰ってやろう』
「笛がしゃべったわよ!ハッピー?」
「あの煙…形になっていくよ
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