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ヒダン×ノ×アリア
第8話 地下と敵
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では、アリアの懐に入った瞬間、負けが決まってしまう。

「く、くそがッ!!!」

 目の前の少女に完全に自分の非力を痛感させられた本郷は、怒りに任せ突っ込んできた。
 そして、間合いに入った瞬間刀を振り下ろすが、そんなものが当たる筈もなく、アリアは躱す。と、同時に即座に背後に回り込み、飛び上がる。
 そして、本郷の後頭部に蹴りを叩き込んだ。

「がっ―――!!?」

 その威力に本郷は吹き飛び、二、三度バウンドし、そして動かなくなった。

「ふう、あたしの勝ちね」

 そう一人言うと同時に、アリアは本郷に近づき、両手両足を手錠で繋いだ。そのついでに、本郷の刀も折っておいた。

「さて。先に進まなくちゃ」

 特に苦戦もせず、オーラも無駄に消費していないアリアは、既に勝負が着いているだろうクルトの事を考えながら、先に進むのだった。


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