暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の神童生
Episode7:風紀委員会
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BS魔法師だ。他の人が使えない能力が使える代わりに、技術化された魔法を俺は、普通に(・ ・ ・)は使うことができない。
 しかし、俺の異能によって再現は可能だ。だが、俺の異能はサイオンに直接干渉し、改変する。故に、魔法師が魔法を使用よるときに必要となる『魔法式』が現れない。俺のBS魔法は特別秘匿されたものではないが、手の内を晒すのは好ましくない。魔法式を必要としない魔法師。それがバレれば確実にあの『謎の魔法記者』に感づかれ暴露されてしまう。それを防ぐためには、『魔法式を擬似的につくればいい』のだ。
 そんな無知な浅知恵を叶えたのが、このCADだ。銘は『シルバー・フィスト』。これは、あの天才魔工技師『トーラス・シルバー』の完全オーダーメイド品だ。なんの接点があるのか知らないけど、俺の父が作らせたらしい。こいつは、魔法を使うための道具ではない。こいつの正体は、印を組むことでこのCAD自身がサイオンに介入し、『魔法を使えない魔法式』を作り出すという代物だ。こいつで、俺の異能で発動する魔法の魔法式を作り出して、『魔法式を必要としない魔法』を隠す。全く、こんなことができるなんて何者だよ、トーラス・シルバー。



「グローブか……おもしろいCADだな」


「うわ、渡辺先輩!?」


 いつの間にか、渡辺先輩の顔が俺の手元にあった。見られたくらいでこのCADの本質は見抜けないだろうが、こんな間近で見られると緊張はする。


「そんなに驚くことはないだろう」


「いや、すみません……ん?」


 と、そこで俺はなにか変な香りを知覚した。なにかは現状では分からないが、とにかく、これは俺に害を為すものだ。自らを構成するサイオンを視る。微弱な異常を確認。即座に、『九十九隼人』を構成する個別情報体(エイドス)は正常な状態に改変させられた。


「どうかしたか?」


「あ、はは。渡辺先輩はイタズラがお好きなようですね」


 そう言うと、渡辺先輩の表情が驚き、そしてすぐには妖しい笑みに替わった。


「気づいたか」


「止めてくださいよ、もう。俺はこれから戦うんですよ?」


「ははは、すまなかったな。まあ、頑張って来い」


「はい」


 森崎くんにはなにも言わなくていいのかな?と思ったが、俺には関係ないか、とも思い気持ちを戦闘モードへと切り替えた。ギュッ、とグローブを引っ張りフィット感を確かめて、俺は一歩踏み出した。
 視線が、森崎くんと交わる。



「さて、始めるか」


「ふふ、楽しみね」


「………」


 何故か、観客には審判を兼用する渡辺先輩以外に、会長に、市原先輩に、中条先輩もいた。


「では、ルールを説明するぞ。直接攻撃、
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