第八十二話
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らかなりやる気満々のようだよ…ごめん、この現象はソラ達に任せるよ。俺はちょっと無理そうだ】
と言うと戦闘が始まるのかアオは念話を切ってしまった。
【アオさん!?】
「これは…戦闘が始まったと言う事ね」
「とりあえず、今はあーちゃんの援護とこの事態の収集にあたる事にしましょう」
ユカリがそう言って方針を決める。
いくら他人の生き死にに関わらないように生きているとしても、この異変を解決できるのがおそらく自分達を含むほんの一握りである場合にこんな近くでの異変を放置できるほど薄情では無いのだ。
とは言え、敵わない敵らば逃亡もやむなしの覚悟ではある。
勝ち目の無い戦いに自分の命をベット出来るかと聞かれたら、皆口を閉ざすだろう。そこまで高貴な精神は長い人生で磨耗してしまっていた。それは転生を繰り返す彼らの弊害。
「方向は…これは…?」
ユカリの呟き。しかし、それは皆も思った事だ。
ざわりと自分の中の何かのスイッチが入るのを感じて皆視線を外へと向けた。
「どうやらお客さんのようね」
「みたいだね」
「もーっ!次から次へとっ!」
ソラが冷静に分析し、フェイトが同意、なのはは若干イラ付いていた。
「それも別の手合いのようですよ?先ほどから放たれている強烈な呪力は別方向から感じられますから」
と、シリカが判断した。
「みんなっ!」
「「「「うんっ!」」」」
『『『『『『スタンバイレディ・セットアップ』』』』』』
ユカリの掛け声に皆デバイスを取り出すとセットアップ。
とりあえずは目の前の敵からとドアを開き、外へと出るとそこには甲冑を着た騎士の姿があった。
「まつろわぬ神だな」
ユカリ達の後ろでアーシェラが暢気そうな声で判断した。
アーシェラにしてみれば自身が戦う事は無いだろうし、ユカリ達が負ける相手に自分が敵うはずは無いと達観していたのである。
「Urrrrrrrr…」
「狂っている…」
ユカリ達の眼前の甲冑を着込んだ騎士から理性の色は見えない。
「ユカリ母さん、シリカ、フェイトは先に。ここは私となのは後はアーシェラで何とかするわ」
「ソラちゃん…」
「まって、ソラちゃん、それは死亡フラグ…!」
判断に迷っているユカリと、ソラの発言に突っ込みを入れたシリカ。
「私だって戦力の分断はしたくないのだけれど…見て」
彼女達の視界の端に踊り狂っている人たちの姿が映る。
健常者はまだ余裕が有りそうだが。高齢者や逆に年若い子供、障がいを抱えた人たちにはこれ以上の継続は命に関わる。
現に散歩中だったような老人夫婦が地面に転がりながら、それでも踊るのをやめていなかった。
「だね
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