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初戦闘
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ァが何でもないと言いながら顔を赤くしていた。

「「何がなんでもないって?」」

「わっ!!」

 キリトもちょうど来たようでそう言うとリーファはびっくりしたように飛び上がった。

「?」

 首を傾げた後待機状態から立ち上がる。身体を伸ばしてからさっきの話しのことを聞く。

「何話してたんだ?」

「おかえりなさい、パパ、お兄ちゃん。今リーファさんとお話していました。人の好」

「わあ、なんでもないだったら!!」

 リーファはユイの言葉を遮りながら立ち上がる。

「き、キリト君はずいぶんと早かったね。ご飯とか大丈夫なの?」

「ああ、ちゃんと作ってくれといたからすぐに食べてこれたから大丈夫」

「そう、じゃあさっさと出発しましょう。遅くなる前に鉱山都市まで辿り着かないとログアウトに苦労するからさ。さ、洞窟の入り口までもう少し飛ぶよ!」

 早口でまくし立てるとゲツガ達は首を傾げる。リーファはそれに構わず翅を出してから軽く揺らした。

「あ、ああ。じゃあ、行こうか」

 腑に落ちない感じだがここは黙ってついていくことにしてゲツガもキリトも翅を展開する。その時、突然誰かの視線を感じたため、そのほうを向く。キリトも不審に思ったらしく視線を同じ方に向けていた。

「……?二人とも、どうかしたの?」

「いや……」

「なんか見られてる感じがするんだが、ユイ、周辺にプレイヤーはいるか?」

 ゲツガそう言うとユイは目を閉じる。

「いいえ、反応はありません」

 ユイは首を横に振って、いないと言った。しかし、ゲツガはどうも納得がいかずそのほうを睨み続ける。キリトも納得できないと言った風に顔をしかめる。

「見られた気が、って……この世界にも第六感みたいなものがあるの?」

 リーファの聞いた質問にキリトが答える。

「これがなかなか馬鹿に出来ないんだよな。例えば誰かがこっちを見ている場合、そいつに渡すデータを得るためにシステムが俺たちを参照するわけだけど、その流れを脳が感じてるんじゃないか……という説もある」

「は、はあ」

「俺的には視線を感じるのはある一定の殺意か一点を集中する時にすると自分の生存本能っていうのか野生の勘っていうのかみたいなモンが反応してなるんだと思うぞ」

「それはお前だけだ、ゲツガ。まあそういう可能性もあるっていうのは否定できない。でも、ユイに見えないなら誰もいないんだろうしなあ……」

「うーん、ひょっとしてトレーサーが付いてるのかも……」

 そういわれると、キリトもゲツガも眉を上げる。

「何それ?」

「追跡魔法よ。大概ちっちゃい使い魔の姿で、術者に対象の居場所を教えるの」

「GPSみたいなもんか……。
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