第二十一話『クラス対抗戦〜乱入〜』
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の中から一夏達に向けて一筋の緑の閃光が放たれ、一夏は鈴音を抱え回避する。煙が徐々に晴れ、その所属不明機が姿を現す。
「何ですの……あれ……」
その姿を見て思わず声を漏らすセシリア。スウェンは目を疑った、何故あれがここにあるのかと。
(……まさか……いや、間違いない。あれは……)
人型の上半身に、下半身は6脚の脚部によって支えられ半人半虫のような外観を持つその容姿。
(ゲルズゲーだと……?)
YMAG-X7F / YMFG-X7D“ゲルズゲー”がモニターの向こう、一夏達の眼前に居た。
/※/
突如として飛来してきたその存在は、一夏達に牙を向けた。放たれた閃光をかわした一夏はハイパーセンサーの簡易分析によって提示されるデータを見る。
「ビーム兵器かよ……しかも、セシリアのISより出力がはるかに上だ。あんなもの喰らったら……」
ISを纏っていても、間違いなく危険だ。データが一夏にそう告げているのだ。煙の中から現れたその異形な姿に
「何なんだよこいつ……こんな見た目でもISなのかよ……」
さながら蜘蛛のような身体に人の上半身がついたようなその姿。
「お前、何者だ! 何の目的があって来た! 答えろ!」
それに対する返答は無い。すると、真那から通信が入る。
『織斑くん! 凰さん! 今すぐアリーナから脱出してください! すぐに先生たちがISで制圧に行きます!』
一夏はその言葉に対し
「皆が逃げるまで時間を稼がないと」
『そ、それはそうですけど……でも! いけません、おr――』
通信を切り、鈴音に視線を向ける。
「やれるな、鈴」
「だ、誰に言ってんのよ。そ、それより離しなさいってば!」
「わ、悪い……」
一夏と鈴音が離れた瞬間、二人にビームが迫りそれをかわす。
「向こうはやる気満々みたいね」
「みたいだな」
侵入者は地を歩き、空中に居る二人を確認する。
「一夏、あたしが衝撃砲で援護するから突っ込みなさいよ。武器、それしかないんでしょ?」
「その通りだ。じゃ、行くぞ!」
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