第二幕その九
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そうね。それしかないのね」
「絶対に来られる」
彼はヴィッテリアの言葉を信じていた。その誇りから出た言葉を。
「だから。待とう」
「ええ、それじゃあ」
そしてここで。その彼女が来たのだった。
「来られた」
「遂に」
「陛下」
ヴィッテリアは今にも死にそうな青ざめた顔でティートの前に姿を現わした。その顔はまさに冥府の女王ペルセポネーのものであった。
「ヴィッテリア。どうしてここに」
「お話したいことがあります」
「私にか」
「そうです」
その死にそうな声でティートに語る。
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