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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
B〜戦闘機人達
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。が……あながち間違いでもないな」
「謎かけは苦手ッス。もったいぶらずに教えてくれッス!!」


そう言いながら詰め寄ってきたウェンディは……


「やかましい!少しは大人しく待てねーのか!!」


ノーヴェに殴られた。


「痛っ!?」
「自業自得だ」
「でも待てないッス!!」


と、いつまでも教えないのは可哀想なので、持ってきていたそれを見せる。


「これだ」
「にーさん、これがお土産ッスか?」
「ああ。鍋だ」
「鍋か……」


あからさまにがっかりした様子を見せるセインとウェンディ。


「ん?これはどこかで……」


そして、見たことがあるのか記憶を探っているディエチ。


「これは土鍋と言って、私の出身地ではこの鍋でパーティーのようなこともする」
「へぇ〜」


間の抜けた声を出すウェンディと対照的に、何かに気づいたセイン。


「旦那、もしかして……」
「今日は食材も持ってきている。早速これを使って見せよう」
「「やったー!!」」
「相変わらずの食い意地だな……」


チンクのつぶやきは二人には届かない。



…………………………………………………………………


「あー!!ウェンディ、それはあたしの肉だぞ!!」
「へへーん、隙を見せる方が悪いっすよ〜」
「野菜も食べるんだぞ、セイン」
「え〜、チンク姉だって茸食べてないじゃんか」
「そ、それはそれだ!!」
「今のうちに……」
「ふふふ……」


肉を取られたノーヴェが怒り、チンクとセインのやり取りの隙をついて自分の分を確保するオットーとディード。それを見守るディエチ、という構図が出来ていた。


(こうして見ると普通の姉妹のようだな……)


「あの……」


と、物思いにふけっていたらノーヴェに話しかけられていた。


「なんだ?」
「ありがとう……。士郎さん達のおかげであたし達はこうしてみんなで過ごせてる。新しい生き方を探せる。だから……この恩はちゃんと返す」
「そうか。それならば自分の幸せを見つけてくれ。それが私への恩返しだ」
「ああ。きっと」
「ノーヴェ〜早く来ないと肉無くなるッスよ〜」
「何!?てか犯人はお前だろウェンディ!!」


彼女たちも変わっていく。戦闘機人として戦う事しか知らなかった彼女たちは普通の少女として生きていくのだろう。
私も、先へ進まなくてはならないな……。
なのはとの事。これからの事。やるべきことはまだまだあるのだから。




side ノーヴェ


士郎さんが帰ったあと、一人で考える。


「幸せ、か」
「お悩みのようだな。姉が相談にのるか?」
「チンク姉…
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