暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
B〜戦闘機人達
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
side 士郎


12月に入った頃、私は仕事でとある場所を訪れていた。


「お!赤の旦那じゃん。なんか用?」
「セインか。今日は仕事だ」


訪れたのは戦闘機人たちのいる更生施設。はやてから様子を見て来るように言われて来たのだ。


「士郎さん。あの子の様子は…?」


控えめに聞いてきたのはディエチ。真面目でいい子だ。


「ヴィヴィオなら元気にやっているよ」
「そうですか……よかった」


と、ディエチと話していたら突如後ろから抱きつかれた。


「……ウェンディ。降りてくれないか?」
「嫌ッス。にーさんの背中は乗り心地最高ッスから」
「理由になってねーぞ。困らせてないでさっさと降りろ」
「んー?もしかしてノーヴェは羨ましいんスか?」
「な訳ねーだろ。仕事で来てるんだ。邪魔したら悪いだろ」
「へーいッス」


背中に張り付いていたウェンディが渋々といった様子で降りる。


「助かった。ありがとうノーヴェ」
「こちらこそこのアホが迷惑かけてすみません」
「アホじゃないッス!」
「「「「「「いや、アホでしょ」」」」」」


見事なシンクロ。


「みんなしてひどいッス!」



…………………………………………………………


「そう言えば、衛宮。聞きたいことがあったのだが」


喚いていたウェンディがセインとディード、オットーによって押さえられたあと、チンクが聞いてきた。


「なんだ?」
「クアットロが拘置所で「剣が…剣が…赤い大地が…」と意味不明な事をずっと繰り返しているらしいのだが、理由はわかるか?」


………私はどうやらものすごいトラウマを与えたようだ。


「さらに金属を見ると発狂するらしくてな、私達も抑える方法はないか、と聞かれたんだ」
「……そっとしておいてやれ」
「何か知っているのか?」
「……まあ、な」


と、そろそろ本題に入らねばな。


「それより、私が今日来たのは君達の今後についてなんだ」
「私たちの?」
「ああ。これからどうするんだ?今日はそれを聞きに来たんだ」
「私とディエチ、ノーヴェ、ウェンディはナカジマ家にお世話になる予定だ。ゲンヤ氏の養子として、な」
「なるほど……」
「セインとディード、オットーは聖王教会の方にシスターとして迎えられるらしい。詳しいことは知らないがな」


チンクから一通り聞きたいことを聞き終えた私は、


「さて、今日は土産がある」


と、言った瞬間に、


「どこどこ!?どこッスか!?」
「なになに!?また美味いもの!?」


ウェンディとセインが食いついた。


「残念ながら食べ物ではない
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ