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皇帝ティートの慈悲
第二幕その一
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えだ」
 言葉が鞭になっているのは彼もわかっていたのだ。それでも言うのだった。
「君の苦悩が辛ければ辛い程あの方への憧れがあるのだから。だからあの方のところへ戻ろう」
「行くか留まるべきか」
 セストの心がアンニオの言葉によって遂に揺れ動くことになった。今度はそれに悩まされることになるのだった。
「僕は。もう」
「いえ、駄目です」
 だがここで姿を現わしたのは。ヴィッテリアであった。彼はすぐにセストの傍に来て彼に告げるのだった。アンニオは彼女の目には入っていなかった。

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