第二十五話〜再会〜
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のものか知っているからこそ彼を心配するような声。
ライ(構わない。)
C.C.(……見せたい相手を集めてから強く念じろ。後はこちらがやってやる。)
ライ(ありがとう。)
そこでC.C.の声は途切れた。本当はもっと聞きたいことがあった。確かめたいことがあった。だがそれはこちらの世界で生きる自分の覚悟を覆すものだ。その為ライはあえて聞かなかったのだ。
C.C.もそれを察していたのかそのことについては触れてはこなかった。そのことにライは内心で感謝した。
ライが一息つくと同時に営巣の出入り口が開かれる扉の音が響いた。そちらの方に視線を向けると、そこに立っていたのははやてとフェイト。さらにフェイトの手には蒼月とパラディンが握られていた。
はやてとフェイトは真剣な表情でライの入っている檻の前に立つと話始めた。
はやて「……蒼月が教えてくれた。全部話してくれるって。」
ライ「……」
フェイト「私たちもライのことは知りたい。だから……」
ライ「僕のことを知りたい人を集めてもらえるか?」
はやて「それはもうなのはちゃんがしとる。だから後はライを連れて行くだけや。」
ライ「分かった。」
そしてライは営巣から出る。信頼し合いたい人たちが待つ場所へ。
機動六課・食堂
いつもは賑やかなここ食堂には重い空気が漂っていた。ここには機動六課の局員のほとんどが揃っていた。だが何十人もいるわけではない。元々人が少ないため大体三十人に満たない程度の人数である。
その中にはフォワードのスタッフはもちろん、ロングアーチスタッフやシャマルやザフィーラなどのその他のスタッフ。その中にはライを拘束した局員もいる。
空気が重い原因は意見の対立からきていた。ライを仲間と思っていたメンバーはライの拘束に不満を持ち、拘束したメンバーはライの危険性を分かってもらえないことに不満を覚えていた。
口論から対立にまで発展しそうになった時に食堂にはやて、フェイト、ライの3人が入ってきた。
一同はライに視線を集める。それを感じながらもライは全く怯まずに集まったメンバーの前に立つ。
ライ「……まず最初に今まで何も言わなかったことを謝罪します。」
そう言うと頭を下げるライ。そのことにそこに集まっていた皆はライの行動に驚いたのか唖然としている。
頭を上げたライは言葉を続ける。
ライ「聞きたいことは沢山あると思う。だから聞きたいことを言ってください。」
そう言うと最初に皆が頭に浮かべたのは「お前は何者なのか?」というものである。だがいきなりそれを聞けるほど無遠慮ではなかったのかエリオが手を上げて遠慮がちに尋ねた。
エリオ「あの……模擬戦の時に使ったなのはさんの砲撃を裂いた魔法
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