プロローグ
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「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
は?
目が覚めたらなぜか目の前には土下座している女の子がいた。顔は下げているので見えないが、見た感じ同じくらいの年齢のようだ。
だがしかし、こんなに必死で謝られる覚えもないし、第一にここがどこかも分からない。と言うかここ、なんか真っ白で壁がないように見えるんですけど?
「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ……ううっゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ、ううっ」
なんか泣きながら謝りだしたんですが!?
まぁ、状況が状況だし、話しかけてみるか。
「えっと、あのー、どうしたんですか?」
「ヒッ、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
イラッ
僕、何もしてないよね? なんで怯えられる?
いやしかし、ここ真っ白で気持ち悪いし早く出たいからここは我慢だ、我慢。頑張れよ、僕。
「何かは知りませんが、もう謝らなくていいので顔上げてお話しましょうか」
「う、うわ〜んスイマセンスイマセンスイマセンスイマセン」
ブチッ
「話聞けや、ゴルゥアアアア!!」
「ヒィッ、は、はい!」
うん、仕方ないよね。僕は全然悪くない。何はともあれ顔上げてくれたし。
「ふぅ、で、ここはどこですか?」
「は、はい。こ、ここは天界です。に、人間界でいう天国と言うことになります」ビクビク
「……ふぅ、あのね、僕はおかしな冗談に付き合ってる暇はないんだ。もう一回だけ聞くよ。ここ、どこ?」
「ヒィッ」
あれれ?笑顔で言った筈なんだけどスゴイ怯えられたよ? アハハ、どうしてだろうねぇ?
「で、ででですから、ここここは、ててて天界ですぅ……ぁぅ、私一応神様なのに……」
「ま、僕が死んだのは分かってたし、冗談はここまでにして、その神様(仮)(自称)はどうして謝ってたですか?」
死んだときの記憶はすぐ思い出したしね。
それにしてもあっけない最期だったなぁ。なんか猫が道路の真ん中で寝てたから助けようと思ったら車にひかれるとか。笑いものだ。
「じょ、冗談ですか。本気だと思いましたです」
僕の演技力も伊達ではないということだね。……まぁ多少は本気だったけどね。
「そ、それでですね、あなたが死んだのは私の性なんです!」
「ア゛?」
「ヒィッ」
あれですか。この自称仮神のせいで僕の人生は台無しにされたと。
「スイマセン。まさか人間界で私が見えるとは思ってもおらず、うっかり寝ていたところをまさか助けようとする人がいるなんて思いませんでした」
「…………あの猫貴様かぁああ!!」
「ヒィッ。そ、そこで、お詫びと言ってはなん
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