第十四話「焼き鳥屋フェニックス……うん、良い屋台看板だと思うけど」
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
あー、思い出した。そういえば、そんなのもあったな。
って、あれ? あれって確か――、
「なあ、木場。レーティングゲームって成人した悪魔じゃないと参加できないんだよな。部長って成人してないけど……」
「それは、恐らく――」
木場の後をグレイフィアさんが引き継いだ。
「はい、兵藤さまや木場様のお考えの通り、本来のレーティングゲームは成熟した悪魔でないと参加できません。しかし、非公式の純血悪魔同士のゲームでなら、その限りではありません」
「身内同士、お家同士のいがみ合いよ……」
嘆息しながら部長がいう。
「いいわ、そのゲーム受けましょう。決着はゲームでということでいいわね、ライザー」
「へー、受けるのか。まあ、俺は構わないが。すでに俺は成人している身だ。レーティングゲームもすでに何度か経験し、そのどれもが勝ち星。言っておくが、お前の勝率は万が一にもないが、それでも受けるのか?」
挑発的な笑みを浮かべ部長を見下ろす。だが、部長は勝気な笑みを浮かべた。
「受けるわ、ライザー。あなたを消し飛ばしてあげる!」
「ふっ、いいだろう。そちらが勝てば好きにするがいい。だが俺が勝てばリアスは俺と即結婚してもらう」
「ええ。約束、忘れないでね」
睨み合う両者。ふと、ライザーの視線が俺たちに向いた。
「ところで……まさかとは思うが、ここにいる面子が君の下僕なのか?」
「ええ、そうよ。私の自慢の下僕たちよ」
部長の答えにライザーは体をくの字にして笑い始めた。
「くはははは! まさか、こんな奴らが君の下僕だなんてな! これじゃあ、話にならないんじゃないか? 君の〈女王〉である『雷の巫女』くらいしか、俺の下僕に対抗できそうにないな」
「……なんですって?」
目を細める部長。ライザーは笑いながら指を鳴らした。
部室の魔方陣が光り出し、続々と人影が出現する。
「と、まあこれが俺の可愛い下僕たちだ」
ライザーの元に総勢十五名の眷属開く間らしきものが集結した。しかも、そのどれもが美女、美少女で構成されているだと!?
馬鹿な……俺より先に、すでに夢を実現させている奴がいただなんて……!
「お、おい、リアス……この下僕くん、俺を見て泣いているんだが?」
「その子の夢がハーレムなの。きっと、ライザーの眷属たちを見て思うことがあるのでしょうね」
「やだー、キモーイ」
「ライザーさまー、この人、コワーイ」
ライザーの眷属たちが俺を見て気持ち悪がった。くそっ、余計なお世話だっての!
――そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ