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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
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でも整備班の人間は皆嬉しそうに笑っていた。
…今まで人との殺し合いしかしてこなかった俺だが、人の笑顔を見ると此方も不思議と気分が良い。こんな事をあいつに言ったら鼻で笑われそうだが…。
少し過去の事を思い出し、感傷に浸ってしまったが、そうこうしている内に香月の部屋に辿り着く。
何時も通り、扉を数回叩き、返事がなかったので遠慮なくカードを通し部屋の中に入る。
案の定部屋の中に香月は居たが、何時ものようにコンピューターに噛り付いており、部屋に入った俺達に気づいていない。そして今日は香月の隣に余り見かけない社の姿があった。
社は白銀と仲がいいようだが、俺とはあまり話したことがない。話した事がない、と言っても会う事自体そうそうないので、当然の事といったら当然の事だ。
取り合えずこのまま香月を放置するとどれだけ待たされるか分かったものじゃないので香月に近寄り、XFJ計画に関して纏めた資料を机の上に放り投げる。
「ッ!シルバか…驚かせるんじゃないわよ」
「すまない。だが、そうでもしないと気づかないだろう?」
俺の言葉に思い当たる節があるのか香月は少し苦い顔をするとそのまま資料の方に目を通した。
「へぇ…結果はかなり上々じゃない。あんたを行かせて正解だったみたいね」
「最初は俺も緊張したがな。それでテストパイロットを受け入れる準備は出来ているのか?唯依中尉の話によれば近い内に此方に移行するぞ」
「唯依中尉?…ああ、日本側の開発主任ね。テストパイロット受け入れの方は問題ないわ。既に基地指令に話を通してあるから」
「それなら問題はなさそうだな…と言いたいが、各国のテストパイロットのデータはあるか?少し目を通しておきたいんだが」
このXFJ計画で集まるのは日本の衛士だけではない。各国のテストパイロットが集まるのだから、各国の方々を無碍にする訳にもいかない。
間違いなく日本含めたテストパイロット達は初めて使用するXM3の感触に戸惑うだろう。そこで俺含めたXM3の経験がある人間が教える必要が出てくる。XM3経験と言っても俺と白銀、そしてヴァルキリー隊のメンバーぐらいしかいないが。
白銀が教育している訓練兵達の方にもXM3を早く慣れさせるとの予定だが、まだ他の事があるらしく、訓練兵達はXM3には触れていない。
「ほら、持ってきなさい」
その言葉と共に無造作に紙の束を俺に投げつけてくる。咄嗟に投げられた紙を空中でキャッチし、中身を見てみる。
確かに各国のテストパイロットのデータが記載されているが…そんなに無造作に扱っていいものなのか?一応機密書類だと思うのだが…まぁ言っても仕方がないか。それに俺だからこそ見せて貰っていると言う事もある。
と、X
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