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の衛士が泊まれる場所を用意しなければならない。
向こうも向こうで忙しければ此方も此方で忙しいのだ。まぁ…確かに俺と白銀あわせて香月も相当皆を急がせていたからな。それに見合うだけの対価は手に入れたからいいのだが。
「それではシルバ少佐。今度は横浜基地で」
「ああ。向こうは忙しいからな。しっかり体を休めて来いよ」
先ほども言ったが、時は既に昼になっており、俺の迎えも横浜基地からようやく到着した。
一日と言う短い時間だったが、悪くはなかった。また来れる機会があれば来たいものだ。そんな事を思いながら、目の前の唯依中尉に視線を送る。
「はい。シルバ少佐こそ体には気を付けて下さい。XFJ計画はこれから始まるんですから」
…これから始まるか…か。
唯依中尉はどうやら過去の事を忘れ、前を見る決心をしたようだ。俺の視界に移る唯依中尉の瞳には曇りが一切ない、澄み切った色をしている。
負けてられないな。俺も唯依中尉を見習おう。
「そうだな。…それじゃあそろそろ行く事にする」
「はい。お気をつけて」
この会話を最後に俺は帝都を後にした。
――――――――――
「あ、シルバさん!お帰りなさい!」
横浜基地に着き、香月の方へ結果報告をしに行こうとしていると、その途中で白銀と偶然出会った。
「…ただいま。帝都での収穫はでかかったぞ」
少しただいま、と言う単語を言う事に違和感を感じたが、言わない訳にもいかないので取り合えず言っておく。
そして収穫と言う言葉に表情を強張らせる白銀。この収穫の内容によって白銀の未来が変わるのだから当然それを聞く白銀は緊張するだろう。そう言う俺も、もし聞く側の人間だったのならば当然緊張しているだろう。今回はその収穫の内容を知っているので緊張はしないが。
「…聞かせてもらいますか?」
「それを今から香月の方へ報告しに行こうと思ってたんだ。聞きたいなら取り合えず香月の方に行くぞ」
本来ならばこの場で話してもよかったのだが、帝都で過ごした時間が長かったため、香月との約束の時間が過ぎてしまっている。これ以上下手に伸ばしたら何を言われるか分かったものじゃない。
幾ら内容が濃密で今回のそれに成功したと言っても、自分が待たされる事を嫌っている香月の事だから既に機嫌を悪くしているだろう。
「分かりました」
白銀もその事を理解しているのか、すんなりと了承してくれた。
白銀の了承も得られたのでそのまま白銀を引きつれ、香月の部屋へと向かう。
途中で幾度となく整備班の人間と出会ったが、その度にXM3の掴みはどうだったか、と問われた。先程も言ったが、時間がないので簡潔に成功した、としか教えなかったが、それ
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