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転生とらぶる
コードギアスR1
0129話
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ていた言葉が気になり、尋ねてみる。

「何をおかしな事を。貴公はナンバーズではないだろう。そもそもどこの国にも属していない傭兵だ。それもとびきり腕の立つ。ならその力を上手く使うのは指揮官として当然であろう?」

 正直、俺にしてみればナンバーズと傭兵がどう違うのかは分からない。だが、恐らくコーネリアにとってはナンバーズとは守るべき対象なのだろう。『命を懸けて戦うからこそ統治する資格がある』という信念を忠実に守っているだけで、その苛烈さに誤解を受ける事も多いのかもしれない。

「理由はどうあれ、俺としてはコーネリアの直属という事だしきちんとその分の仕事はしてみせるさ」
「ふっ、楽しみにしている。では、行くとしよう。ゼロが上手く釣られてくれると良いのだがな」





 G-1ベースのブリッジ。そこは現在静寂と緊張に満ちていた。
 静かに佇み、作戦開始の合図を待ちわびているのがコーネリアの部下。何度となく周囲を見回している落ち着きのないのがクロヴィスの部下だ。その2つのグループの様子は傍目から見ても面白い程に判るものだった。

「サイタマゲットーの包囲、完了しました。大和同盟のアジトは包囲網の内側にあります。近隣住民の半数以上は彼等の協力者。これでしたら……」

 ダールトンの説明をG-1ベースの玉座とも言える椅子に座りながら聞くコーネリア。その左にはギルフォード、そして右には俺が待機している。
 コーネリアはG-1ベースのブリッジに表示されたモニタへと視線を向けながら口を開く。

「この作戦を実行した場合の総生産への影響は?」
「0.2のマイナスになります」
「予想範囲内か」

 ダールトンの返答に頷いたコーネリアが、ブリッジの隅の方でまるで身を寄せ合って不安に耐えているかのように見える軍人へと声を掛ける。

「貴兄等はあのシンジュク事変に参加していたのだったな?」
「は。コーネリア殿下の慈悲を賜りた」
「そんな話ではない」

 クロヴィス旗下の軍人が殊更に恭しく返答を返そうとしたのを最後まで言わせずにばっさりと切り捨てる。
 部下は上司に似ると言うが、そんな所までクロヴィスに似なくてもいいだろうに。そもそもコーネリアはその気性からいって仰々しい物言いよりも率直に意見を言われる方を好む。そういう意味では、クロヴィスの部下とコーネリアの相性は悪いのだろう。

「似ているとは思わないか?」
「は?」

 コーネリアの言葉に、何を言われているのか分からずに首を傾げる男。

「シンジュクの状況に、だよ」

 口元に笑みを浮かべながら、コーネリアは言葉を続ける。

「ゼロは劇場型の犯罪者だ。誘き出す為に、私は敢えてシンジュクと同じ状況を作り出した。奴が己を過信するタイプなら、私を殺しに
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