第二章 A's編
第四十話 『スーパー銭湯(後編)』
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
やてちゃんが主だとばれちゃう!
こうしちゃいられない!
「シホちゃん、すずかちゃん。ちょっと待っててね」
「「わかりました」」
それで少し二人から離れて思念通話を試みる。
《シグナム! 大変よー!》
《むっ。どうした、シャマル。そのように慌てて》
《なんていうかね、すずかちゃんとばったり会っちゃったんだけど…》
《そうか。では主と一緒にそちらに向かおうか?》
《そ、それは駄目! すずかちゃんと一緒にシホちゃんがいるのよ!》
《シュバインオーグが! それはまずいな…》
《どうしましょう…》
《むぅ…正体がばれるのも時間の問題というわけか。主はやてがこの事を知ったら会いたがるだろうしな》
《しばらく私だけで話を繋いでておこうかしら…》
《しかし、主が今シャマルはどこにいるのかと言っているが…あ! 待て、ヴィータ!》
《え…?》
思念通話に気が回っていたせいで近くに来ていることに気づかなかった私がいけなかったのかシグナムとシグナムに抱えられたはやてちゃん、それにヴィータちゃんが現れてしまった。
「あ、すずかちゃんにシホちゃんや」
「はやてちゃん!」
「ッ!?」
あ、やっぱりシホちゃんは表情を強張らせている。
《ああああああ! どうしましょう!!》
《お、落ち着け、シャマル!》
《おい、シャマル! なんでこいつがここに!?》
《気づくのが遅いわよ、ヴィータちゃん…》
それで年貢の納め時かと思ったけどシホちゃんは一瞬で表情を直して、
「はやて、久しぶり。それと他のお二人は“はじめまして”。はやてのご家族の人達ですか?」
「久しぶりや。そうなんよ。紹介するわ。こっちがシグナムでこっちが末っ子のヴィータ。二人とも私の家族や」
「こんばんは。月村すずかです。よろしくね、ヴィータちゃん。シグナムさんもこんばんわ」
「そうなの。それじゃ自己紹介をしますね。私はシホ・E・シュバインオーグです。よろしくお願いします。シグナムさんにヴィータちゃん」
「「よ、よろしく…」」
シグナムとヴィータもシホちゃんのペースに流されたのか呆けながらも返事を返している。
それで私も諦めてみんなと合流する事にした。
「あ、シャマル。どこいっとったん?」
「ごめんなさい、はやてちゃん…《ここはどうしましょうか…?》」
《とりあえずシュバインオーグに話を合わせよう》
《そうだな》
「それですずかちゃんとシホちゃんはどなたかとお風呂ですか?」
「はい、そうなんです」
「なんや偶然とはいえ運命的なものを感じるな」
「すごいよね」
「あ、すずかちゃんにシホちゃん。この後になにか予定とかあるか? よかったら晩御飯ご一緒にとか」
「うん。友達の家族の皆さんと外に食べに行こうってことになって
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ