ワーム・ヴィクトリー
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たら大間違いだ」え?」
「このデッキの切り札はゼロでは無い。オレはセットされているゼクス2体をリリースしてワーム・ヴィクトリーをアドバンス召還。さらに手札より死者蘇生とヴァイパー・リボーンを発動。墓地より2体のヴィクトリーを蘇生させる。ワーム・ヴィクトリーは墓地にあるワームと名の付くモンスター1体につき攻撃力が500ポイントアップする。オレの墓地には今20体のワームが存在する。よって3体の攻撃力は」
ワーム・ヴィクトリー ATK0→10000
ワーム・ヴィクトリー ATK0→10000
ワーム・ヴィクトリー ATK0→10000
「こ、攻撃力10000が3体も!?」
「ヴィクトリーでプリンセスとトリッキー、そして明日香に攻撃」
オレの合図で一斉に飛びかかっていくヴィクトリー達。それに対して明日香は慌ててセットカードをオープンする。
「聖なるバリア―ミラーフォースを発動。3体のヴィクトリーを破壊するわ」
ミラフォによってヴィクトリーが全滅する光景に明日香がほっとしている。その隙にオレもセットカードをオープンして効果を発動する。明日香が再び目を開けるとそこにはブリザードプリンセスを頭から食べているワーム・ヴィクトリーの姿が映る。
「いやあああああああああ!!」
「「「うわああああああ!!」」」
「「「きゃあああああああああ!!」」」
会場中から叫び声が聞こえてくる。その光景にオレも唖然としていたが、すぐに正気に戻りディスクの電源を落とす。オレの時代ではヴィクトリーの攻撃は殴って倒れた所を踏む潰すはずだったのに、どうして捕食なんてするんだよ。ちなみにオレが最後に発動したのはリミット・リバース。リビングデッドの呼び声の劣化版で攻撃力1000以下のモンスターを墓地より特殊召還するカードだ。ワーム・ヴィクトリーの元々の攻撃力は0。よって蘇生可能となる。それによって蘇生したワーム・ヴィクトリーの攻撃力は11000、プリンセスを攻撃しても8200のダメージとなる。
明日香の方を見てみると涙をぼろぼろと零しながら座り込んでいる。完全にトラウマになったようだな。
「すまない、明日香。まさかヴィクトリーの攻撃があんなのだとは知らなかったんだ。明日香?」
駆け寄って謝罪をしていたのだが、様子がおかしい。引きつった顔で息を吸うばかりだ。
「まずい、過呼吸か!!」
急いで明日香を抱きかかえて保健室に走る。それにしてもこれでワームに対しての苦情が海馬コーポレーションに押し寄せられるだろうな。さすがにアレは子供には見せれない。高校生でこれなんだからな。
はあ〜、どうやって明日香に謝ろうかな。
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