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ですよ。あなたには妃のティターニアがいるじゃないですか?浮気は駄目ですよ」
「確かにな。いやー、でも彼女が駄目になったらこの子が欲しいものだよ」
その時ちょうどメッセージが飛ん出来たみたいで須郷はメッセージを読む。読み終えるとちょっと用事が入ったから、頼んだぞといって外に出て行った。今まで、笑顔だった久我は須郷がいなくなると顔をすごく不機嫌なものにした。
「はあ、あの野郎に頭をぺこぺこ下げるのには疲れるな。こっちが下手に出てりゃ調子こきやがるし」
そしてユキのいるテーブルの向かいの椅子にドカッと腰を降ろす。
「おい、いい加減に諦めろよ、雪乃。あいつのこと考えてんだろ?絶対に来ない。何度言ったらわかるんだ」
「ゲツガ君は絶対あなたの悪事を暴いて警察に突き出すわ」
「無駄なんだよ、そんなこと」
そう言ってため息をついた玖珂がウィンドウを開く。何かメッセージが飛んできていたらしく立ち上がり、扉の方に歩いていく。
「ったく、プログラムの不具合ぐらい下の技術者に任せればいいだろう。何で俺にやらせるんだ、あの屑は。雪乃、また来るからな」
そう言って、玖珂は出て行った。その後も祈り続けていると不意に誰かに見られてる感じがした、あたりを見渡しても誰も見えないし気配も感じない。しばらくすると、どこからか機械的な声が聞こえてきた。
「よう、お前がユキって言う奴か?」
「誰!?」
辺りには人の影すら見当たらない。
「俺はその場所にいねえよ。俺は声だけを送ってる」
「……あなたは誰なの?もしかして、レクトプログレスの人?」
「いいや、俺はそんな変な会社の社員じゃねえよ」
声だけの存在は機械的なけらけらという笑い声を響かせた。
「じゃああなたは誰なの?何でこんなとこに声だけ届けられるの?」
そう聞くと声は言った。
「そんなことは置いといて、ゲツガのことを知りたくないか?」
そういわれたので口を閉じた、しかし、なぜこの声はゲツガ君のことを知っているんだという疑問が浮かぶ。
「あいつはお前を助けにこの世界に来たぞ」
「ほ、本当!?」
ゲツガが自分を助けに来てくれたことがうれしかった。しかし、この声は誰か聞かなければならない。
「あなたは誰なの?どうして私の名前を知ってて、ゲツガ君の情報も知っているの?」
「それは言えないな。俺はお前にこれだけを言いに来たんだからな」
声はそう言う。どうやら、質問には答えてくれないらしい。仕方ないので声に別の質問をする。
「じゃあ、わたしを出すことも出来るの?」
「出来るけどしないぞ?そんなことしたら物語が面白くなくなる。俺はな、つまらないことが嫌いな
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