第七話
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結論から言うと「今から行くぞー!」と言ってくれる人は絶対天国に行けます。イケメンになり彼女も出来てさらにハーレム三昧間違いなしです。宝くじも当たって豪遊だってできちゃうでしょう。とにかく世界でも指折りの善人に違いないでしょう。
警告出さずに捨てられて、あまつさえその被害に遭うとそう思っちゃうわけです。
俺は肩と、跳ね返った飛沫が顔に当たったのが3回ほどという被害を受けましたーよ。
すこし時間を巻もどします。
辺民街区と街区の境目に来ると従騎士は自分のマントを外しました、お伴の従卒さんもです。
彼らは3枚のマントを広げて重ねあわせました。従騎士と従卒で三角形の体勢になり重ね合わせたマントを持ちあげました。
「姫と殿下はこの影に入っていただけますようお願いします。」
セルフィナ嬢がマントの影に先に入ってもらえるように促してから。俺はすこしはみ出た状態になる。
「大変ご無礼致します」
と言ってから、俺は上着などを脱ぎ、薄着1枚になった。
「いったい何がはじまりますの?」
すこしおびえたセルフィナ嬢に対して俺は、
「この先の場所に住んでる人々の家には下水も手洗いも無いので、2階や3階に住んでる人々は窓から道路に、ためたモノをまとめて捨てるんです。」
脱いだ上着をなるべくコンパクトに畳んだ俺は、小脇に抱える。前やその前の世界での大きな街はどこもそこもこうだった。この世界ではまだここノヴァ城の城下街しか知らないが王宮周辺と街区のメインストリートは下水が通っているようで文明の高さに驚いたものだ。
兄上が城外に連れ出してくれた時にそれを教えてもらった。
辺民街区は兄上は行ったことは無いとのことで、きっとコレもご存じ無いか、ご存じでも経験は無いんだろうなぁ。
「上からだけじゃありませんよ。不意に建物の扉が開いて横から じゃばあああ ってやられることもありますので、」
従卒のほうが顔をしかめてからにぃっと笑った。
「姫にだけは、飛沫1つかからないようにむしろマントでくるんで差し上げてはいかがでしょう?、
私の方はお気にせず」
と、俺が言うと
「殿下はなかなか豪傑ですなぁ、ははは」
と従卒のもう一人のほうが笑った。
「で、では、みなさまのお召し物でそれぞれ一番汚したくないものをお預けくださいませ」
と、ひきつった顔と声でセルフィナ嬢は申し出てくれたのでめいめい上着を預けたのちに俺たちは決死の行軍を行った!
【姫だけは守れましたよっと!】
街区に入ってから住人達に嫌な顔をされつつも従騎士さんが水売りから水を買ってくれたおかげでオトコ達はすこしだけさっぱり出来
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