ヌシ釣り〜
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も会いましたし・・・」
「説明するよ。さ、座って。ピナは何か食べるのかい?」
「きゅる!」
「今は平気みたいです。・・・えっと・・・」
「・・・そうだね、本題に入ろうか。・・・君といったフラワー・ガーデン、覚えてるか?」
「はい・・・」
「そこで俺は一度ギルドを壊滅させたって・・・言ったね?」
「そうですね・・・覚えています」
「実は・・・一人だけ、生きてるんだ」
「え・・・!?」
俺は立ち上がり・・・奥から車椅子を押してサチを連れてくる。
「その人・・・」
「その生き残りが彼女なんだ・・・名前はサチっていう」
「あ・・・は、はじめまして・・・」
「・・・」
・・・シリカが返事を返さないサチにおろおろし始める。
「あの日からずっとこうなんだ。全ての親しい人の死を見て・・・サチは壊れてしまった。彼女は何にも反応しない・・・」
「・・・」
「・・・それで、本題なんだけど・・・シリカにサチを見てて欲しいんだ」
「えっ!?あ、あたしにですか!?」
「ああ。シリカなら信用できるし・・・」
「えっと・・・い、今までは・・・?」
「普段サチを見てくれる人がいるんだけど・・・俺はその人と攻略に行かないといけなくて・・・」
「・・・そんなに、危険なんですか?」
・・・嘘をついても仕方ないよな。
「・・・うん。もう被害も出ているらしいから・・・正直、今回は何時も以上に厳しい攻略になると思う」
「・・・」
「・・・」
沈黙。先に口を開いたのは・・・シリカだった。
「約束・・・してください」
「え・・・」
「必ず帰ってきて下さい!あたし・・・あたしずっと待ってます!」
「シリカ・・・」
「亮さん・・・あたし、応援しかできないですけど・・・」
俺はシリカの頭を撫でる。
「・・・ありがとう。シリカやサチをこのゲームから解放する為にも・・・攻略に手間取る訳にはいかないな」
俺は装備を確認する。
「じゃあ行ってくるよ。・・・彼女を頼む」
「はい!行ってきて下さい!」
「ああ。・・・サチも、行ってくるな」
俺はしゃがみ込み、目を合わせる。やっぱりサチは何も・・・
「・・・・・・行って・・・・・・らっ、しゃい・・・・・・」
「・・・え?」
今・・・サチの口が・・・動いた?
「サチ・・・?」
「・・・」
聞き間違い・・・?いや、違う。今確かにサチは・・・
「・・・分かった。行ってきます」
もう一度そう言ってから・・・俺は家を出た。・・・思わぬタイミングでやる気を貰ったものだ。・・・生きて帰
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