ヌシ釣り〜
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存在・・・なら俺と亮がやれば、本来のこの外史の主役格であろうキリトとアスナは戦わなくて済む。・・・俺は話題を変えようと口を開く。
「なあ、亮」
「・・・なんだ?」
「この世界にいるのって・・・きっと思春だよな」
「・・・やっぱりそう思うか?」
「ああ。俺達が外史・・・誰かに作られた物なら、そこには“お約束”って奴があるだろ?今までだって・・・」
「・・・そうだな。ま、俺達の行動がある程度“お約束”に当てはまってるだけかもしれないけど・・・誰がいても関係ない」
「ああ、その通りだ。必ず全員連れ帰る・・・だもんな」
「・・・最後は大団円で迎える為にも・・・頑張ろう」
「・・・おう。さて、寝るか。釣り、楽しみにするか」
「ああ、お休み」
俺は用意された部屋に入り、眠りにつく。・・・・・・そして・・・・・・
「参ったなぁ。・・・どうする、アスナ・・・」
ニシダさんから連絡が来たのは三日後。ただ釣り仲間にも連絡したらしく、ギャラリーが沢山くるらしい。
「う〜ん・・・」
この世界にもマスコミ的なのは存在する。騒がれないようにここの層に来たので、アスナとしてはあまり好ましくない状況だろう。
「・・・あ、じゃあわたしみたいに変装するってのはどうかな?」
「当然、サキもね」
「へ?」
「あなたも相当有名よ?」
「・・・はーい」
・・・というわけでわたしとアスナはお互いにスカーフを目深に巻き、さらに地味なオーバーコートを着込む。
「・・・主婦っぽいね」
「ああ、生活に疲れた農家の主婦っぽい」
キリトの言葉にアスナは苦笑する。
「・・・それ、誉めてるの?」
「もちろん。俺達はまあ武装してなければ大丈夫だろ」
「だね」
「ボク達も後ろから見てるわね」
「あまりサチさんを人目に晒すのはよくありませんからね」
・・・で、数分後・・・
「・・・盛り上がってるなー・・・」
どうやらニシダさんが事前に景気付けとして釣りコンペをやっていたそうで、場が盛り上がっていた。
「えー、それではいよいよ本日のメイン・エベントを決行します!」
するとギャラリーは大いに賑わう。・・・ふと、ニシダさんの竿に目がいった。その先には・・・
「ひゃ・・・」
なんか凄い鳥肌が立つデカイトカゲだった。
『咲さん、本当に女の子ッスね』
「うるせっ」
くっそ
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