第十六話 入学式
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た。ってか、これだといくら男子を連れてきていても、何往復かしないことには普通に運びきれないだろう。
「こんなにあるの〜?」
後ろから佐天さんの声が聞こえる。確かにこの量は男子でも同じことを言いたくなると思う。というか、この教室に入ったときにどこかのクラスの男子が「こんなにあるのかよ!」って言っていたし……。
「やっぱりダンボール1個でもかなりの重さだね」
俺が一番上のダンボールを持ち上げてみると、流石に中身が教科書なだけのことはあってかなりの重量があった。筋力などのパラメーターを普通に1万で設定していたら、持ち上げることすら出来なかったかもしれない。
「うわー、こんなの良く持ち上げたね」
「持ち上がらない……」
俺がダンボールを床に置いたら、皆が順番に持ち上げようとしているのだが、一人で運ぶのはやはり無理そうだった。
「ま、教科書を運ぶって時点で予想は出来てたし、全部ウチが運ぶわ」
「えっ、いいの!?」
俺が提案すると、佐天さん以下三名が嬉しそうな表情で確認してきた。何というか、アニメ版超電磁砲の第一話で佐天さんからゲコ太ストラップを貰うときの御坂さんを思い出す。
「能力使って運ぶんだし、元々全部運ぶつもりで居たからね」
「ありがとー!!」
恐らくこの程度の重量なら俺の能力で充分運べるはずだと思い了承すると、佐天さん以下三名からお礼を言われた。やはり、アニメ版超電磁砲の第一話で佐天さんからゲコ太ストラップを貰ったときの御坂さんを思い出す。
全部のダンボールに能力を使うのは流石に面倒なので、一番下のダンボールだけを持ち上げるように能力を使って、積み上げられたダンボールを一気に運ぶ。一応、初春さんや佐天さん、それからアケミ・むーちゃん・マコちんの三名を加えた五人には、両側でダンボールが崩れないように支える仕事をしてもらった。
「初春さん、ドア開けてー」
「はいはーい」
俺が頼むとすぐに初春さんが教室のドアを開けてくれる。そして、そのままダンボールを教室の中まで運び込んだ。
こうしてクラス委員の初仕事が終わり、原作主要キャラとの邂逅も果たしたわけだが、俺はあまりしゃべれなかったことを後悔するのであった。
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