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とあるの世界で何をするのか
第十六話  入学式
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す」

 正直に言い訳をしてみる。って、言い訳が正直っていうのも何か変な気がするけど……。確かアレイスターがレベル4で登録しておくって言ってたはずだから4になってるとは思うんだけどね。

「ああ、確かに神代はレベル4で登録されているな。けどなぁ神代、自分のレベルを知らないっていうのはどうなんだ?」

 先生が名簿らしきものを見ながら言った言葉で教室内が笑いに包まれる。先生が持っているのは、どの程度までかは分からないが恐らく生徒の個人データなのだろう。

「いや、色々とあったもので……。ということで、レベル4です。よろしくお願いします」

 これ以上悪目立ちするのは避けたいので、無理やり締め括ってみる。この学校でレベル4というだけでもかなり目立つはずなのに、自己紹介で更に印象付けるような目立ちかたをしてしまった。しかももう一つ、このあと更に拍車をかけて目立つことになるだろうから、気楽に皆の自己紹介を聞いていればいいというわけではなかったのだ。とはいえ、俺の女性化については先生から説明されるだけなので、気楽にとはいかないものの皆の自己紹介を聞くことにする。

 男子の自己紹介が終わると、次は女子の自己紹介に移る。女子のトップバッターは初春さんだが、自己紹介のために立ち上がったところで佐天さんから声が掛かった。

「ういはるー、がんばれー」

「な……な……さ……佐天さんっ!」

 初春さんは勢い良く振り返って顔を真っ赤にしながら叫んだ。まぁ、これから自己紹介をしようかというところで、あんな風に声をかけられたら誰だって恥ずかしいだろう。結局、初春さんの自己紹介は噛みまくって散々なものだった。

 そして自己紹介の順番はすぐに佐天さんまで回り、佐天さんが立ち上がったところで初春さんを見てみると、何かを言いたそうにしているのが分かる。恐らく、佐天さんにされたのと全く同じことをしようとしているのだろう。しかし、初春さんは何も言い出すことが出来なかったようだ。なので、佐天さんはそのまま自分だけ無難に自己紹介を済ませて着席したのである。

「さて、それでは自己紹介も終わったところで、皆に言っておくことがある」

 クラス全員の自己紹介が終わったところで、大圄先生が話し始めた。当然、俺が女性になれるということについてである。一応内容は、俺の遺伝子が男性と女性の両方を持つ特殊なもので、能力開発の際にそれを自分で切り替えられるようになったということになっているようだ。

 しかし、学園都市だからなのだろうか、それとも先生からの話だったからなのだろうか、これだけ突拍子も無い話を聞かされているにもかかわらず、クラス内では特に混乱など起こらず皆静かに先生の話を聞いていた。そして、それが事実であることを証明するために、俺は明日女性になっ
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