第十六話 入学式
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と残念。
チャイムのあと少しして先生が入ってきたが、やはりアニメの超電磁砲で見た大圄先生だ。
「これから一年間、このクラスの担任を務める大圄だ。よろしくなっ!」
何ともフランクな挨拶である。その後、入学式の段取りなどの簡単な説明があり、俺たちは入学式のために体育館へ向かった。
「新一年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。………………」
入場が終わり、校長先生の長い話が始まる。この後も教育委員会やらPTA役員やらの挨拶が続くと思われ、ここからは恐らく、ほとんどの新入生が睡魔との闘いになるのだろう。……なんて考えていたのだが、校長先生の話の長さはともかく、学園都市には教育委員会もPTAもなかったので、挨拶は意外と簡単に終わってしまった。
結局、式自体は1時間程度で終わり、その後教室に戻ってこれからの学校生活の心得についてや、注意事項などを色々と説明された。そして、休憩時間になったところで先生に呼び出される。
「このあとに自己紹介があるんだが、神代君の女性化については自己紹介後に先生のほうから言うつもりだから、自己紹介は普通にしてもらっていいかな?」
「あー、はい、分かりました」
廊下に出たところで先生から言われ、俺はすぐに了承した。確かにこういうことは俺が自己紹介で言ってしまうより、先生から説明してもらうほうが良いだろう。というか、俺から説明するのって面倒だったからちょうど良かったというのもある。
休憩時間が終わり、先生が戻ってくるとすぐに自己紹介タイムになった。出席番号順なので、俺の列の一番前から自己紹介が始まったのだが、何だか自慢げに「レベルは2です」なんて言っているのを聞くと、やっぱり学園都市だなぁと思ってしまう。
「神代騎龍です。この春から学園都市にやってきました。科目とか教科ではありませんが、好きなのはコンピューター系言語で、嫌いなのは人間系言語学です。趣味は音楽で、聴くほうはもちろん、演奏するほうも演奏させるほうもやってます。これからよろしくお願いします」
順番が回ってくると、俺は無難に自己紹介をした。後は皆の自己紹介を聞いていればいいだけなので、俺としてはかなり気が楽になる。
「おい、神代。能力名とレベル」
「あ……えっと、サイコキネシスのレベル4……だっけ?」
『おいっ!』
先生に言われて慌てて付け足したのだが、俺のレベルって4で確定していただろうか。不安になって最後はちょっと疑問系になってしまった。それに対してクラス全員からツッコミを受ける。何というか、皆息が合い過ぎ……。
「えっと、すみません。能力開発後にレベル4ぐらいになると思うって言われただけで、正式に4で決まったかどうかは俺もまだ知らないんで
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ