第二章 A's編
第三十九話 『スーパー銭湯(前編)』
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イト・テスタロッサ
お風呂加減よし。
準備は万端。
よし! もう準備は出来た事だし、お客さんであるなのは達に先に入ってもらおう。
そう思い、
「なのは、シホ、先にお風呂どうぞ」
「そんなフェイトちゃんのお家なんだからフェイトちゃんがお先に」
「そうね。私は最後でいいわよ」
なのはとシホがそう言うけどやっぱりお客さんであるんだし、
「やっぱりお先に」
「そんなそんな、フェイトちゃん」
「なのは、ほんとに」
「「……」」
お互いに譲り合って話が進まなくなってしまった。どうしよう?
やっぱりここは「なのは、一緒に入ろう」と言うべきなんだろうか? それともシホと…。
あ、でも、それはちょっと…。
「うん?」
エイミィとは一緒に入ったことあるけどこっちの世界の常識としてそういうのはおかしかったりするって子も多いし。
「フェイトちゃーん?」
「顔を赤くしたり悩んだりして面白いわね、フェイト」
それでなのはとシホが困っちゃったりしたら困るし、えっと…どうしよう?
でも、想いはちゃんと言葉にしようって決めたばかりだしここはやっぱり勇気を出して!
「なのは! シホ!」
「「はい」」
「もしよかったら、あの、あの…!」
私が盛大な決断をしようとした時だった。
「ただいまー!」
「あ、エイミィさんだ」
「おー! なのはちゃんにシホちゃん。いらっしゃい」
「「お邪魔しています」」
「ただいま。フェイトちゃん」
「お、おかえり。エイミィ…」
「どうしたの、フェイトちゃん? 顔真っ赤だよ」
「別に、なんでも…」
告白を邪魔されたなんていえないし…。
「あー、お風呂場前で立ち話ってことは、三人ともお風呂はまだ?」
「はい。ちょうど入ろうかなって」
「あぁ! それはグッドタイミング!」
そう言ってエイミィは指を鳴らした。
どうしたんだろう?
「こっちもグッドタイミング」
「こんにちわー! お邪魔しまーす!」
「お姉ちゃん?」
「美由希姉さん?」
「美由希さん?」
そこになのはとシホのお姉さんの美由希さんがやってきた。
「美由希ちゃん、いらっしゃい」
「えへへ、お邪魔するよエイミィ」
「エイミィさん、お姉ちゃん。いつの間に仲良しに?」
「そりゃ、下の子が仲良し同士なら、上の子もねえ」
「えへへ、意気投合したのは今日なんだけどね」
「それにしては数年来の友人のような感じですけど…」
シホがそういう。確かに今日知り合ったばかりで仲がいいのは確かだね。
「ま、ね」
「それでグッドタイミングっていうのは?」
「あ、うん。これこれ。美由紀ちゃんが教えてくれたんだけどね」
一枚の広告をエイミィに渡される。
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