第二章 A's編
第三十九話 『スーパー銭湯(前編)』
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そこからシホの怒涛の攻撃が始まった。
まずは右を踏み込みと共に上段から振り下ろしたがそれは防がれる。
そこから右薙ぎに振るうがそれは一度後ろに下がりいなされる。
右に払われたのを狙い今度は左から仕掛けるがなんとか追いついてきて受け止める。
体勢を低くしてフェイトの視界の下に潜り込み突き上げからの切り上げを仕掛けるも今度も両手に思う存分力を込めて受け止められる。
意表をついてそこから心臓に向かって突きを見舞うが棒で打ち払われてしまう。
こうしてみると一見シホの攻撃は悉くフェイトに受け止められてしまっているように見えるが、フェイト自身はこれもシホの予定の内なんだろうと思っている。
連続的に攻撃を放っているシホの表情からは涼しい顔をして疲れは見えず、逆に受け止めているフェイトは神経を最大限にまで高めて受け止めている為に額に汗が滲んでいる。
「はぁ、はぁ…」
「これで最後よ!」
「はい!」
最後と言いつつそこで先ほどまでの動きを二倍にしたかのように畳み掛けたがフェイトはそれをなんとか受け止めた。
「よし、今日は終了ね。フェイトの集中も切れてきたようだし」
「ふー、ふー…シホ、最後だけスピードを上げたよね?」
「目が速度に慣れてきた時に急に動きが変わる敵がいるからね。意表もつけていたでしょ?」
「確かに…最後のは驚いた。シホ、もう体は完治したの?」
「だいたいわね。さて、今日の訓練もここまでにしましょう」
「「わかった」」
それで片づけを始めながらフェイトは二人に時間は大丈夫?と聞いた。
それに対してなのはが答えた。
「うん。お父さん達もフェイトちゃんの家なら安心だからって」
「それだけフェイトは信頼されているって訳ね」
「そんな…少し嬉しいな」
そんな時になのはの携帯に連絡が入ってきた。
「あれ? リンディさんだ。はい。なのはです。はい、はい、今、マンションの屋上で練習を、はい、代わりますね。フェイトちゃん、リンディさん」
「あ、うん。はい、フェイトです」
「荒事ではないみたいね…」
「にゃはは。そうみたいだね」
シホの心配も杞憂で終わったようである。
「はい。聞いてみますね。シホ、なのは、提督が今日は外食にするからもしよかったら一緒にどうって」
「本当?」
「もしよければ提督から、なのは達のお家に連絡してくれるって」
「うん。私は大丈夫」
「私も大丈夫よ」
「うん。もしもし、大丈夫だそうです。はい、はい、そうですか。わかりました。はい、失礼します」
それでフェイトは通信を切った。
「提督とクロノももうすぐ帰るから、先にお風呂済ませちゃいなさいねって」
「うん」
「了解よ」
◆◇―――――――――◇◆
Side フェ
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